クリエイター事例

音楽を止めないためのギタリスト大萩康司の挑戦。オンラインで広がる音楽の届け方

新型コロナウイルスの影響は、音楽業界にも及んでいます。続々とコンサートやツアーの中止・延期が発表される中、ギタリスト・大萩康司さんがMOSHを活用して新しいアーティスト活動に挑戦しています。

今回は大萩さんご本人に、これまでのご活動・経歴やMOSHを活用したオンラインレッスン実施の経緯、今後の展望などを伺いました。

宣言し、覚悟を決めたギタリストという夢。不自由さを学んだ留学生活

Q:最初に大萩さんのギタリストになるまでの経緯を教えてください

「ギターを始めたのは8歳で、その時母親がやっていたのを真似て、遊びとして始めたのがキッカケです。

当時は母親について行ってギターの合奏練習に参加してました。合奏だと1パートずつしかできなくてつまらなかった頃に、ソロで練習するように先生に言われて、ある意味そこからソリストとしての活動が始まってましたね(笑)

ただ、当時の合奏の経験があるからその面白さを知っているので、最近は合奏や室内楽の形でも色々挑戦していて、今に繋がってます。

本格的にギタリストを目指し始めたのは小学校の時です。
夢を語る時間みたいのが給食の時間にあって、“ギタリストになる”と宣言してしまったんですよね。そのあと親にも宣言して、覚悟を決めました。

Q:どのような学生生活を過ごされてましたか?

「当時の先生の教えもあり、好奇心をもって色々やってましたね。小中高で生徒会長をやったり、部活はハンドボールをやりながらギターもやっていました。

高校3年生になるとみんな受験で忙しくなっていたのですが、自分は課外授業の時間にギターの練習をさせてほしいとお願いしてやらせてもらっていました。

卒業後はパリのエコールノルマル音楽院に留学して、7年生に飛び級して、希望の先生につくことができました。翌年にパリ国立高等音楽院に入りました。」

パリ国立高等音楽院
(出典:東京藝術大学)

Q:海外での生活は大萩さんにどういう影響がありました?

「日本にいると、ある意味やりたいことが簡単にできてしまう環境だと思うんですね。

でも海外では、まず言葉が通じなかったり日本人に冷たい人もいる。例えば役所で滞在許可証をすぐくれる人もいればそうでない人もいる。何でも自分でやっていかないといけないことを学ぶ場所で、不自由なことを学ぶには最適な環境。その時にいかに対応すべきかが学べます。

誰も何も干渉してこない。だからこそ、自分のやりたいことが見つかれば没頭できる環境でもある。そういう精神的なものを得ることができましたね。」

Q:留学してからはどのような経験をされてきたのですか?

「留学では2年目にコンクールで賞をとったことがきっかけになってCDデビューができました。そこから、しばらく留学しながら週1で東京とパリを行き来する生活をしたんですが、それだと留学で学んだことをインプットする時間が減ってきました。だから途中で、年1回夏にはイタリアの音楽院に缶詰になって、音楽に集中する期間を作るようになりました。

そういう生活が何年か続いていたんですが、CDってどうしても売れないとダメなんですよね。もっとやりたいこともあるのに、売れる曲をつねに考えないといけない。

でも売れる曲とは別に、自分の感性だったり体力的なことで、いまその瞬間じゃないとできない曲もあるので、デビュー19年目、CD18枚目に自分のレーベルを作ってリリースしました。

自分でやることで、お金がかかることや手間がかかることもわかった。ぜひ2回目もやっていきたいですね。」

画面越しだからこそ働く想像力

Q:オンラインレッスンはどういう経緯で始めたんですか?

「緊急事態宣言が4月7日に出て、しかもその日は自分の誕生日だったのに、そこからコンサートがばたばたと無くなってモチベーションが駄々下がりだったんですよね。

そんな時、フルート奏者の山本葵さんがオンラインレッスンをはじめるとTwitterで告知していて、そこでMOSHを知りました。ITツールは得意ではないですけど、これは自分でもできるかもと思ったのがきっかけですね。
山本さんに聞くと、2日でできたと言っていたので。

カスタマーサポートへの質問にもすぐに返答がきたので、すごくスムーズに開始できました。

まずは音を正確に届けられるかが大事だったんですけど、必要最低限のマイクとヘッドホンを整えて、CDに収められるレベルで届けられることがわかりました。音が聞こえにくくても、相手の動きを画面に食い入るように見てこういう音を作りたいんだろうなと必死に想像しながらやっています。コロナがないと、こういう動きはできなかったと思います。」

場所を選ばないことで縮まる心の距離感。そこで感じた価値

Q:オンラインレッスンをやってみた感想はいかがですか?

「実際会えるのが一番いいんですけど、今回レッスンを募集した時に北海道から九州まで色んな場所から受講してくれて、実際にその場所までいかなくてもレッスンできたのはとても新鮮でよかったです。

また、色んな人が見ている場所でレッスンしたくない人もいる。お子さんがいる環境や、忙しくて夜しかできない人でもレッスンできました。

そういう、お互いプライベートな環境に入り込んでできたのは、すごく価値ある体験でしたね。

レッスンは自粛期間中にだけしようと思ってましたが、たまにやってくれると嬉しいという声もあったので不定期で続けていこうと思います。

だからこそ、サッとやってみようと思える簡易さで、MOSHを使えるのはありがたいですね。」

音楽を残していくためにも、挑戦していきたい

Q:今後の展開などは何かお考えですか?

「クラシック音楽業界は、いま迷っていると思います。配信で届ける音楽と、実際にお客さん入れてやる音楽とを両立して進めている状況です。

そんな中で、みんなYouTube配信やインスタライブで何かやらなきゃと動いて、タダで聞ける音源が爆増しているけど、それだけだと音楽は残っていかない。
何とかお金にするシステムを作っていかないといけないと思います。

自分としては、インスタやYouTubeでは普段コンサートでできない演目をしたり、場所に応じて届ける内容や出す価値を変えて工夫しています。

色々挑戦してみて、残るものは残っていくし、それぞれの人が自分に合うものを選んでいくだけなので、選択肢は多くていいと思ってますね。
これからも、まずは自分で色々やってみて挑戦していこうと思います。」

感想

輝かしい経歴や実績を持ちながらも、変に慣習にとらわれず、とても自然体な様子が印象的でした。何より、実際にすぐに行動に移し動くからこそ、新しく自分にしかできない音楽が表現できるのだとすごく勉強になりました。

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