クリエイター事例

オンラインヨガのその先へ。時代を創造するソーシャルヨギー NAOKIさんが見据える「ヨガ3.0」の姿と、新時代に必携のマインドセット

2020年初頭に起きたパンデミックからまもなく3年。
その感染症予防対策として一気に注目を浴び、今では新たなヨガの楽しみ方としてすっかり定着した「オンラインヨガ」。

「スタジオヨガ」から「オンラインヨガ」。
さらにその先は、一体どのような姿へと変容していくのだろうか。
NAOKIさんの考える次世代ヨガ(=ヨガ3.0)の全容についてお伺いした。
そして来たる「新時代」。大きな変革期を迎えた我々に求められるマインドセットとは。

ヨガやCtoC(個人間取引)サービスの未来像について、バンで全国を巡りヨガと瞑想を伝える旅『GOEN』プロジェクトを運営し、オンラインヨガコミュニティ『THE VILLEGE』も展開するなど、常にヨガ業界の最先端を走り続けるソーシャルヨギー NAOKIさんと、個人商圏のオンライン化を支援するMOSH代表 籔との対談形式でお届けする。

NAOKI(西川順喜)さんプロフィール
ヨガ・瞑想指導者/バンライファー/起業家
愛車・1988年式フォルクスワーゲンT3ヴァナゴンで移動しながら多重拠点生活を行う。
ヨガクラス指導やヨガ指導者の育成、イベントへの出演の傍ら、リノベーション、空間デザイン、企業研修や講演活動、モデル、写真撮影、動画クリエイト、コーヒーショップ経営など多方面で活躍中。
コロナ禍より、自身を「ソーシャルヨギー」と名乗り、ヨガの本質をさまざまな角度から自らの人生を通して発信する活動をスタート。
2022年3月から全国47都道府県をバンで巡りヨガと瞑想、そしてライフスタイルを伝える旅『GOEN』プロジェクトを始動。
さらに、ヨガを身近に親しむためのオンラインコミュニティ『THE VILLEGE』をMOSHにて運営中。
Instagram
nomad_yogi_naoki

 

オンラインヨガは今後どこへ向かうのか

—ヨガのオンライン化が加速して早2年以上経ち、もうすっかり定着したように思いますが、NAOKIさんは今後オンラインヨガはどのように変容していくと思いますか?

NAOKI

もともとオンラインでヨガは伝わらない、とオンライン化の流れに反旗を振るっていた立場ではあったんですよね(笑)

やってみないことには評価もできないと思って始めてみて、今ではオンラインコミュニティ『THE VILLEGE』を運営していますけど。

でも確実に、対面の価値が見直される流れがきていますよね。

実際に、オンラインで出会った人に僕から会いに行こうというので3月に始動したのが、バンで全国を周りながら1万人にヨガを無料で伝える『GOENプロジェクト』でしたし。

1600人くらいに会ってみて今思うのは、オンラインだけで伝わらないことはやはりあるなと。

1時間ほどの対面レッスンですが、それでも「涙が出ました」と感想レポートを寄せてくれたりする方もいらっしゃいました。

オンラインで出会って、対面でも会えたからこそ生まれた感動体験だったのかなと思いますね。

でもそこで、僕の思想や信念に触れて、感動してくれた方に対して「またねバイバイ」では少し寂しい感じがして。

そこで、そんな方とつながり、さらにまた同じ思想や価値観を持つ人同士が横に繋がれる方法として、先ほどもお話ししたオンラインコミュニティ『THE VILLEGE』は機能させていきたいなと思ってるんです。

なるほど。

個人商圏の最大化を支援しているMOSHとしても、一人のクリエイターの持つ価値観や哲学に共感する方がもれなくそのクリエイターに賛同できている状態が、クリエイターエコノミーの究極の理想形だと思っています。

その点で考えても「オンラインか対面か」というのは一つの垣根でしかなくて。
遠方に住む方もオンライン化によって賛同・参加しやすくなりましたよというような…。

より臨場感を覚え、熱量が高いと感じるのがオンラインより対面だという「性質の違い」があるだけなのかなと個人的には感じています。

中央集権型から参加型へ。NAOKIさんの考える「ヨガ3.0」とは

NAOKI

そうですよね。

現代社会では国や宗教、会社に依存して、そこでのルールのもと、ビジョンに向かって進んでいくことが個人として評価されるけど、そうじゃない尺度で評価されるコミュニティはなかなか少ないんじゃないかと最近考えていて。

資本主義社会では評価されないようなこと、あるコミュニティ内ではすごく価値のあることとされることもあると思うんですよ。

例えば、ヨガに話を戻すと、今はどうしてもスタジオに人が集められるかどうかや、気に入られているかどうかで講師としての価値をジャッジされてしまうようなところがあって。

でも少し具体的な話をすると、一人の先生がヨガマットを敷いて、生徒さんに来ていただいて、1時間のレッスンをして…というまでにいろんな仕事や役割があるんですよね。

全員がヨガを教える必要はなくて、役割をみんなで分担してヨガのレッスンに携わり、作り上げることはできるはずで。

そんなスタジオを主とする中央集権的なヨガのあり方から、参加型の「コミュニティ」へと、新しいヨガの形をまずは『THE VILLEGE』で創っていこうと模索中です。

それが僕の掲げているヨガ3.0のあり方なんです。

これは新しいヨガの形として、Web3.0(※)とともに浸透していくのではと思っています。

お互いのできるできないを持ち寄って、それぞれの力を最大限発揮できるような非中央集権的な場。時代を遡っていくとそんなふうにして村はできていったんじゃないかなあ。

※「Web3.0」とは…次世代の分散型(非中央集権型)インターネットのこと。
インターネット黎明期の「Web1.0」では、HP等での、ごく一部の限られたユーザーによる一方的な情報発信のみに留まるが、「Web2.0」ではSNSを通じて誰でも気軽に情報発信を行い、コミュニケーションをとることが可能になった。
さらに次の「Web3.0」では、ブロックチェーン技術を基盤とするため、デジタル上でのデータの改ざんは不可能なものとなりセキュリティが大幅に向上。
データの管理者も必要としないため、特定の企業に依ることなく、個人で情報を所有・管理できる「分散型」のインターネットの概念を可能にした。

受動的にサービスを受けるだけでなく、コミュニティとして機能するような仕組みづくりには僕個人としてもすごく興味がありますね。

所属しているメンバーが自分の役割に対して、適切なリターンをもらうという構造はどんなコミュニティであれ必要だと思います。

でもそこに着目している人はNAOKIさんぐらいしか知らないですが(笑)

NAOKI

異端児なので…(笑)

リターンというと、リアルとデジタルが融合したようなコミュニティが実現できたら「コミュニティ内で稼げる」という現象が起こるようになるかもしれませんよね。

今もブロックチェーン技術を活用して、コミュニティへの貢献度に合わせて暗号資産が付与されていたりしますし。

人にはそれぞれ適切な役割があると思っているので、個人を中心とする時代になったとき、NAOKIさんがおっしゃるようにサービスを提供する以外のピースも必要になってくると思います。

クリエイターさんは一人で全ての役割を引き受けて活動されている方が多いので、それをコミュニティという形でみんなで支援できる、というのはすごく必要なことですね。

だから、NAOKIさんが「村」と冠してオンラインコミュニティを始められたのは非常に面白いなと思っていました。

ちなみに余談ですが、対面で会いにいく『GOENプロジェクト』から、オンラインコミュニティの『THE VILLEGE』を立ち上げるまでの流れは、当初からこのぐらいの解像度で構想していたんですか?

NAOKI

最初からぼんやりと、村づくりをしてみたいなあという気持ち自体はあったんですよね。 でもそこまでは具体性は持っていなくて。走りながら変容させていますね。

大きなビジョンはおきつつ、動きながら軌道修正していく方が性に合っているなと思います。

軸がぶれてしまうので、ビジョンだけは持っておかないとですが。

今後やってくる「本質の時代」に求められるマインドセット

確かにそれって、これからの変化が大きい時代においては強く求められる姿勢なんじゃないかなと思いますね。

NAOKI

そうですね。

コロナでよく聞くようになった「New Normal」。

僕はそれに少し付け足して「New Normal New Life」な自分でありたいと思っています。

当たり前を当たり前と思わない、常に自分も変化し続けなければならないと。

これはヨガにも通ずるのですが創造」「維持」「破壊というサイクルが人生にはあるんですよね。

とはいえ、僕たちは本能的に変化を苦手に思う生き物なので、意識していないとついつい「維持」のフェーズがとても長くなってしまう。

でもそれでは成長していかないので、維持状態、いわゆるNormalな状態を意識的に打破・破壊していかないといけない。

そしてその破壊の先にあるのが「New Life」。自分で創造した、自分らしい生活です。

このように「創造」「維持」「破壊」というサイクルを繰り返して最後に残るのが「らしさ」で、自分らしくあることが真の豊かさだなと。

今までは社会的な風潮に合わせて「豊かさとはこれだ」となんとなく思わされていたんですよね。

例えばマイホームやマイカーを持ってて、結婚してて子供がいて…とか。

でもそうじゃないってことはみんな気付き始めてる。

とはいえ、何にも定義されていない状態へいきなり放り出されても、どうしていいか分からず混乱してしまいますよね。それが今の世の中の状態だと思うんですけど…。

ありとあらゆる情報が錯綜してて、それが正しいかどうかも分からない。

そんな中で必要になるのは、「自分が正しいと思うこと」「幸せだ豊かだと思うこと」を自分の中に見つけることなのではと思います。

僕自身もそのマインドやプロセスは大事にしているなと今気づきました。

とはいえ、そのサイクルを自分でやっていくのってめちゃくちゃ難しいことだなと思うんですが、その手引きみたいなものはNAOKIさんが伝えられるヨガを通して行われているんですか?

NAOKI

そうですね。まず大前提として、自分自身が体現者である必要は絶対にあると思っています。

自分も違和感に気づいたときに、素直に動くことを常に意識していますし、実践してやっと言葉に深みが出ると思うので。

その上で、手引きのツールとして最もフィットするのが、やはりヨガ・瞑想なんですよね。

体現者であるというのは、NAOKIさんの生き様を見てもその通りだと思います。

「ヨガや瞑想」がある種の新陳代謝を促すツールとのことですが、コミュニティやレッスンの中ではどうやって伝えられているんですか?

概念なので、伝えるのがすごく難しいことのように感じますが。

NAOKI

今まさにお話ししている内容を、種まきのようにヨガ中に投げかけるようにしていますね。

それと、ヨガの間は「集中」を何よりも大切にしています。

普段生活していると、僕たちの集中のベクトルは「自分の外」に向かっていると思います。

今僕の話を聞いてくれているのも「僕」に集中していますし、デスクワークしているときは「パソコン」に集中、料理しているとき、誰かと遊んでいるとき…常に僕たちは外的要素に集中が向いています。

特に現代では、情報も溢れかえっているので集中が外に向いているのが常なんです。

それを「内側」に向ける作業が、ヨガと瞑想になるんですよね。

忙しい日々を過ごしている方も、その時間だけは強制的に立ち止まって、自分の内側に集中してもらう。

そこで初めて、いろんな想いや気づきが自分の中に沸き起こってくるんですよね。

その気づき(Awareness)こそが概念の破壊だと思っているんです。

今までこうだと思っていた固定観念が覆される瞬間。

それを意図的に起こすために、ヨガのクラス中では集中のベクトルを内側に向けるよう仕向けています。

内的な集中をすることによって気づきが生まれやすいのは、なぜなんでしょうか?

内的な集中は個人的にもすごくできている気がするんですけど、そこから「気づき」みたいなのはまだ得れていない気がして。

NAOKI

多くのヨガの先生も、内的な集中は大切にされていると思うんですけど、僕のクラスでは気づきが起こりやすいようなアドバイスを伝えています。

まず最初は、ヨガのポーズを通して物理的に視点を変えるようにしてもらっているんです。

例えば、右足を前に踏み込み、左足を後ろに開くヨガのポーズをとるとき。

僕たちは刺激が強い方向に集中が向きやすいので、つい前の右足に気がとられてしまいがちです。

これは日常生活でも同様で、僕らは刺激が強いものに集中がいってしまって、普段の生活で見落としてしまっている、気づけていないことが多いんです。

なので、ヨガのクラス内では集中を移動させる練習をします。

右足に向いている集中を、左足や指先、はたまた自分の後ろにある空間にまで向けたりなどして。

こんなふうに、僕はヨガを通して「視点を変える練習」を物理的にお手伝いし、普段の生活で「気づき」を敏感にキャッチできるよう、活かしてもらっています。

NAOKIさんのヨガを通して「気づき」の幅を広げたり、日常的に自分の内面を見つめることで今までにない新たな視点を得られる、そんなトレーニングができるんですね。

NAOKI

そうですね。

これは自分の中では、先述した「理想の村構想」を実現するための種まき、前段階、マイルストーン的な位置付けと考えています。

このクラスを通してみんながそれぞれの「気づき」を得て、みんなでそれぞれの「豊かな人生」を新たに創造していく。

僕の構想する「村」のあり方と、「オンラインコミュニティ」で今僕にできることを鑑みて、今はこのような形で運営していますが、これからもっとやり方も変わってくるかなと思います。

NAOKIさんがさらにどのように変化していくのか、僕自身も楽しみです。

これからもNAOKIさんに注目していきたいですね。

オンラインヨガコミュニティ『THE VILLEGE』の詳細はこちら
バンで全国を巡りヨガと瞑想を1万人へ伝える旅『GOENプロジェクト』の詳細はこちら

 

MOSHとは…

ネットであらゆるサービスをカンタンに売ることができる、ストアフロント型サービスECプラットフォームです。
クリエイターの方々が自身をブランド化して多様なサービスを提供できるよう、個人商圏の最大化をサポートしております。
ホームページ・予約・決済・月額サブスクリプション・回数券・クーポンなどの機能をスマホで簡単に作ることができ、顧客管理やデジタルコンテンツの販売なども行うことができるサービスです。

\ ネットでサービス売るなら、MOSH /

あなたの「好き」は仕事になる。
スマホで予約受付・事前決済・顧客管理まで、
サービス販売に必要な機能が充実。

無料でサービス販売を始める