サロンや飲食店を経営されている方にとって、予約の管理は非常に手間がかかる作業ではないでしょうか。
- 接客中に電話が掛かってきても対応できず、予約を取りこぼしてしまった
- ダブルブッキングや予約内容の聞き間違いなどのトラブルが発生している
電話や対面などアナログな予約管理に限界を感じ、何か便利なシステムを導入したいと考えている方も多いかもしれません。
そのような方に向けて、今回はLINEを使った予約管理の方法について解説していきます。
LINEを使った予約方法の解説を中心に、手間をかけずに無料で予約システムを作る方法もいくつかご紹介します。
LINE予約システムを使うことで予約管理が簡単に行えるだけではなく、効率的に集客をすることもできますので、ぜひ参考にしてくださいね。
※価格等の掲載情報は執筆時点での情報のため、ご了承ください。
1 予約システムとは
そもそも「予約システム」とは何でしょうか。
予約システムとは、パソコンやスマートフォン、携帯電話などを使ってユーザーがネット予約できるようになるシステムのことです。
店舗側が予約可能な時間帯を設定しておくだけで、システム上でユーザー自身で予約を入れてくれるため、電話や対面のように予約受付の手間がかからないことがメリットです。
ひと口に「予約システム」と言っても、たくさんの種類があります。
本記事では、LINEを使った予約システムについて詳しく解説していきます。
2 LINEで予約を取るメリット
LINEで予約を取る主なメリットは、以下の3つです。
- 国内ユーザー数が多い
- メッセージの開封率が高い
- 予約ハードルが低い
それぞれ詳しくみていきましょう。
2-1 LINEの国内ユーザー数が多い
LINEの国内ユーザー数は年々増加しており、現在では国民の90%以上がLINEを使用しているというデータもあります。(総務省:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書より)
確かに周りでも、LINEを使っていない人の方が少ないのではないでしょうか。
アクティブユーザーが多いツールで予約を取ると、以下のようなメリットがあります。
操作に不安を覚える人が少なく、予約してもらいやすい
多くの世代にとって馴染みがあるシステムなので、操作方法がわからないという人が少なく予約してもらいやすいです。
反対に、お客様にとって馴染みがないシステムを導入してしまうと、予約システムの使い方がわからず、問合せが入るという本末転倒なことも発生しかねません。
ユーザー数が多い=見込み客も多い
見込み客とは、自身の店舗に興味はあるけれどまだ利用したことがない、将来的にお客様になる可能性があるユーザーのことです。
店舗の前に「公式LINEはじめました」というチラシを貼っているお店を見たことはないでしょうか。
LINEであれば登録するハードルが低いので、新しいお客様が店舗の前を通りかかったときにチラシを見て公式LINEを登録してくれる、というようなことも期待できます。
また、既存のお客様に対してお友達紹介をお願いする際も、利用のハードルが低いため拡散してもらいやすいというメリットもあります。
2-2 メッセージの開封率が高い
LINEは日常的に使うアプリのため、一日開く回数が多く、メッセージの開封率が高いのも特徴です。
最近ではメールよりもLINEの方が使用頻度が高いという人も多いです。
メールの通知設定はしていないけれど、LINEは通知設定をしているのでメッセージがくればすぐに開いてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
開封率が高いメリットとしては、急な通知や販促のメッセージも見てもらいやすいということが挙げられます。
昨今は新型コロナウイルスの影響で営業時間が不規則になったり、急に変更になったりすることも多いかと思います。
そうしたとき、LINEで一斉にメッセージを送ることで、お客様にタイムリーに情報を伝えることができます。
店舗のホームページに掲載するだけでは確認してくれないお客様も、LINEであればメッセージを開いてくれる確率が高いため、「営業時間の変更なんて知らなかった」というようなクレームを防ぐことにもつながります。
2-3 予約ハードルが低い
3つ目のメリットは、以下の2つの理由から予約ハードルが低いということです。
アカウント登録の手間がない
インターネットの予約サイトを使う場合、氏名やメールアドレスなどを入力してアカウント登録をする手間が発生することがあります。
LINEなら自分が普段使っているLINEアプリで予約をすることができますので、新しく登録する手間がありません。
メッセージ感覚で予約できる
LINEでメッセージを送るだけで、面倒な予約も簡単に済むのが特徴です。
曜日や時間を問わず予約することができるので、日中は忙しくてなかなか予約ができないというお客様でも気軽に予約することができ、お客様からの予約を取りこぼさずに対応できるというのが店側にとってもメリットです。
お客様にとって予約のハードルが高くなってしまうと、予約を諦めて別の店に流れてしまう懸念もあります。
予約システムを導入する時は店舗側の利便性だけではなく、お客様にとっても使いやすいものであるかという視点で検討することが大切です。
3 LINEで予約を取る代表的な方法3つ
ここからは、実際にどうやってLINEで予約を取るのか、具体的な方法を解説していきます。
LINEで予約を取るといってもいくつか方法があり、代表的なものはこちらの3つです。
- LINE公式アカウントを利用する
- LINE公式アカウントに予約システムを連携させる
- LINE運用に特化した予約システムを導入する
それぞれ特徴やメリット・デメリットがありますので、詳しくみていきましょう。
3-1 LINE公式アカウントを利用する
LINE公式アカウントとは、企業や店舗用のLINEアカウントのことです。
LINE公式アカウントとお客様が「友だち」として繋がることで、企業や店舗から直接お客様にメッセージを送ったり、コミュニケーションをとったりすることができます。
利用料金は下記のようになっており、フリープランなら完全無料で利用できます。
・初期費用:0円
・料金プラン:
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通/月 | 15,000通/月 | 45,000通/月 |
追加メッセージ料金 | 不可 | 5円/通 | ~3円/通 |
引用:【公式】公式LINEアカウントhttps://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/
LINE公式アカウントでは、主に以下の4つの方法でお客さまへのアプローチが行えます。
1.メッセージ配信・リッチメッセージ
「友だち」として繋がったお客様に対して、店舗側からメッセージを送ることができます。
従来のメールマガジンのようなものだと考えていただくとわかりやすいかもしれません。
文章のみのメッセージに加え、「リッチメッセージ」という画像でメッセージを送ることも可能です。
画像でメッセージを送ることで、文章のみのメッセージよりも高い販促効果が期待できます。
2.LINEチャット
個人アカウントで使う場合と同じく、個別にお客様とやり取りを行う機能です。
予約を受け付ける際に、手動でチャットを行う方法もあります。
普段のメッセージのやりとりと同じ感覚で予約が完了するため、お客様も店舗側も使いやすいというメリットがあります。
デメリットとしては、お客様からは予約が空いている日がわからず、予約のメッセージを送りにくいという点があります。
せっかく予約メッセージを送ってもらったにもかかわらず予約が空いていなかった場合、複数回のやりとりが発生するため、お互い手間がかかることも懸念の1つです。
3.自動応答メッセージ
お客様から送られたメッセージに含まれる特定のキーワードに反応して、自動で返信するシステムです。
営業時間や店舗の住所など、よくある質問に対する返信を設定しておくと自動で対応が完結してくれるため、非常に便利な機能です。
4.リッチメニュー
LINE画面下部、通常キーボードの表示箇所に設置されているメニューのことです。
文字だけではなく画像付きでメニューを表示できるので、視覚的にもわかりやすいメニューを作ることができます。
クーポンやECサイトなどの外部ページに誘導するためのメニューを作ったり、リッチメニュー部分に外部の予約システムのURLを組み込むことも可能です。
3-2 LINE公式アカウントと予約システムを連携させる
2つ目は、LINE公式アカウントに予約システムを連携させる方法です。
先ほど説明したように、LINE公式アカウントのリッチメニューに外部の予約システムのURLを組み込むことで、双方を連携させることが可能になります。
「予約はこちらから」のような文言をリッチメニューに組み込んでおくと、お客様はそこをタップするだけで予約ページに飛び、予約を完了させることができます。
連携させる予約システムによっては、予約以外にも顧客管理や決済などの機能も利用できて便利です。
さらに、チャットのように、お客様から届いたメッセージに対して店舗スタッフが毎回手動でメッセージを返すという必要がなくなるため、予約業務をより効率化させたい場合におすすめの方法です。
この方法を使うデメリットは、LINE公式アカウントの設定や連携、運用のトラブル対応など、すべてを店舗側でやらないといけない場合が多い点です。
後ほど解説するLINE運用に特化した予約システムでは、こうした対応をすべて予約システム側でサポートしてくれるものもありますので、運用に不安がある方は丸ごとサポートしてくれるような予約システムを選ぶのも一つの手でしょう。
とはいえ、外部の予約システムのなかにもサポート体制が充実したものはあります。
たとえば無料の予約システム「MOSH」であれば、公式LINEアカウントの設定はご自身でやっていただく必要がありますが、運用の際の不明点などはいつでも個別でチャットサポートを受けることができて安心です。
MOSHについてはこの記事の最後、「5 完全無料の予約システムならMOSHもおすすめ」で詳しく解説していますので、ぜひご覧くださいね。
3-3 LINE運用に特化した予約システムを導入する
3つ目は、LINE運用に特化した予約システムを導入する方法です。
こちらはLINEでの予約受付を想定して設計されている点が特徴です。
そのため、LINEにまつわる豊富な機能を備えていたり、LINEでの運用に特化したサポートが受けられたりすることがメリットです。
LINE運用に特化した予約システムを選ぶ際は、以下の点に気をつけるとよいでしょう。
- コストは予算内か
- 予約以外に、欲しい機能が備わっているか
- 業種・業態にマッチしているか
この方法を使うデメリットとしては、予約システムによっては初期費用や月額費用などのコストがかかることや、各予約システムによって特徴が様々なため、どれを選んでいいかわからないといった点が挙げられます。
こうしたメリット・デメリットを踏まえ、次の見出しではおすすめのLINE予約システムをご紹介していきます。
それぞれメリット・デメリットや、おすすめの業種なども解説していますのでぜひ参考にしてくださいね。
4 【無料から使える】おすすめLINE予約システム5選
ここからは、おすすめのLINE予約システムを5つご紹介します。
ここでは、以下の4つの項目にわけて各予約システムを比較しました。
- 特徴・機能
- 初期費用
- 月額費用
- おすすめ業種
ご自身の提供サービスに一番ぴったりくるものを探してくださいね。
4-1 リピッテビューティー
リピッテビューティーは、美容室やネイルなどのサロン向け予約システムです。
サロン関係者を対象に行った調査で「注目度」「使いやすさ」「満足度」の3項目でNo.1を獲得した実績もあり、導入店舗も多いのが特徴です。
スタッフ1名の場合と複数名の場合で月額費用が異なり、個人でサロンを経営している方などは月々の費用が抑えられることがメリットです。
特徴・機能 | ・仮予約機能あり ・月間予約件数:無制限 ・登録顧客件数:無制限 ・スタッフ指名 ・スタッフごとのメニュー・シフト設定 ・メニュー管理 ・顧客管理 ・予約通知、メッセージ ・外部決済システム連携 ・運用サポートあり |
初期費用 | 9,800円 |
月額費用 | 8,000 円/月 ※個人利用・1名で運営している店舗は2,000円 /月 |
おすすめ業種 | 美容室・ネイル・まつエク・エステ・治療院・カイロ・脱毛・スポーツジム |
4-2 LiME
LiMEは、美容室に特化した予約システムです。
お客様にとっての圧倒的な使いやすさや便利さがポイント。
InstagramやTwitter、YouTubeなどLINE以外の各種SNSにも予約ページのURLを貼るだけで予約を受けることができるのも特徴です。
公式サイトから無料体験もできるので、気になる場合は一度試してみてもいいかもしれません。
特徴・機能 | ・各種SNSにURLを貼るだけで予約受付ができる ・スタイリスト個人のアカウントと連携も可能 ・スタッフのプロフィール情報の登録 ・カルテ情報や売上の管理 ・予約内容やリマインド送付 ・スタッフごとのデータの分析 ・POSレジ標準搭載 ・電話・チャットサポートあり |
初期費用 | 無料 ※条件有り。 期間限定キャンペーンのため、予告なく終了する可能性があります |
月額費用 | 税抜9,240円/月~(年契約割引等適応時) |
おすすめ業種 | 美容室 |
4-3 Lテイクアウトオーダー
Lテイクアウトオーダーは、飲食店に特化した予約システムです。
イートインの予約だけではなくテイクアウトの事前予約ができるほか、順番待ち予約機能も搭載。
今何組並んでいるかをリアルタイムで確認することができ、そのまま整理券を発行することができます。
料金プランも複数あるので、ご自身の店舗にあったものを選べるところもメリットです。
特徴・機能 | ・来店席予約 ・順番待ち予約機能 ・テイクアウト事前注文 ・LINE Pay事前決済 ・再来店アプローチ ・予約ページをLINEのQRコードで表示可能 ・初月費用無料 ・運用サポートあり |
料金プラン | ▼LINEマーケットプレイスプラン ・初期費用:無料 ・月額料金:6,000 円/月 ▼Standardプラン ・初期費用:無料 ・月額料金:9,800 円/月 ▼カスタマイズプラン ・詳細は要問合せ |
おすすめ業種 | 飲食店 |
4-4 予約onライン
予約onラインは、美容室やネイルサロン向けの予約システムです。
初月の利用料金は日割り計算が適用されるため、月額費用が抑えられるところが特徴です。
公式サイトから体験用アカウント「五日町サロン」を友だち追加して、ユーザーとして予約onラインを体験することもできます。
特徴・機能 | ・リマインダー機能 ・チャット(1:1メッセージング) ・一斉送信 ・ポイントカード、ショップカード) ・クーポン ・電話など他の予約方法を含めた予約の一元管理 ・スタッフごとのスケジュール登録 ・運用サポートあり |
初期費用 | ・初期設置料:11,000円 ・導入設定料:11,000円 ※どちらも1店舗につき |
月額費用 | ・初月:日割り計算による額 ・2ヶ月目以降:3,300円 ※どちらも1店舗につき |
おすすめ業種 | 美容室・ネイルサロン |
4-5 RE:RE
RE:REは、美容室やネイルサロン、エステなどサロン向けの予約システムです。
予約だけではなくサロンの商品を登録する機能もあるため、店舗売上を伸ばす効果も期待できるのが特徴です。
通常50,000円の初期費用が、現在はキャンペーンで0円となっています。
公式サイトからデモアカウントを登録できるので、ユーザーとして一度体験してみるのもおすすめですよ。
特徴・機能 | ・カルテ管理 ・顧客管理などを一元管理 ・メッセージ配信 ・サロン商品登録 ・外部サイト連携 ・契約期間なし、いつでも解約可能 |
初期費用 | 0円(キャンペーン価格/通常は税抜50,000円) |
月額費用 | 税抜9,800円/月 |
おすすめ業種 | 美容室・まつエク・ネイルサロン・エステ・パーソナルジム・整体・脱毛サロン |
5 完全無料の予約システムならMOSHもおすすめ
ここまでLINE運用に特化した予約システムをご紹介してきました。
LINE運用に特化した予約システムは、LINEで予約を取る際の運用のしやすさや、機能が充実していることが最大のメリットです。
一方で、初期費用や月額費用といったコストをかけずに予約システムを導入したい、とお考えの方におすすめなのが、初期費用・月額費用が完全無料の予約システム「MOSH」です。
MOSHの主な機能は以下のとおりです。
- 予約受付
- 事前決済
- 顧客管理
- 予約機能付きサイトの作成
- オンライン決済対応
- 月額サブスクサービスの展開
- LINEで個別チャットサポート
- デジタルコンテンツ販売
決済が完了した場合に手数料6.5%+99円がかかりますが、それ以外の費用は一切発生しません。
操作もシンプルかつ、個別サポート体制も充実しているので、はじめての方でも使いやすい予約システムです。
LINE公式アカウントを開設後、リッチメニューにMOSHの予約ページURLを組み込んでいただくだけで、LINEからでも簡単に予約を取ることができます。
ぜひLINE×MOSHで便利な予約システムを作ってみてくださいね。
あなたの「好き」は仕事になる。
スマホで予約受付・事前決済・顧客管理まで、
サービス販売に必要な機能が充実。