先日、MOSH主催にて「講座ビジネスを次のステージへ」と題した特別セミナーを開催いたしました。
8万人以上のクリエイターにご利用いただくMOSH。その中で、事業が成長するにつれて「組織化・チーム化の壁」に直面する方が増えています。「情熱をもって始めたビジネスを、どうすれば持続可能に、そしてさらに発展させられるのか?」――そんな切実な問いに応えるべく、今回のセミナーを企画しました。
ゲストにお招きしたのは、250以上の協会設立・運営を支援されてきた、まさに協会ビジネスの第一人者、一般社団法人 協会ビジネス推進機構 代表理事の前田 健志さん。「講座ビジネスやコミュニティ運営で悩んでいる方の力になりたい」という想いから、快くご登壇いただきました。
当日は、オンラインながらも熱気あふれる質疑応答が交わされ、参加者の皆様の関心の高さが伺えました。本記事では、そのセミナーの模様を、前田さん、そしてMOSH担当者の「生の声」を交えながら、詳しくレポートします!
モデレーターは、MOSH株式会社でビジネスサイド責任者兼新規事業開発を担当する秋葉が務めさせていただきました。
第1部:特別セミナー「講座ビジネスを次のステージへ」
(講師:一般社団法人 協会ビジネス推進機構 代表理事 前田 健志さん)
オンラインでも熱を生む「場作り」の極意
セミナーは、前田さんによる「場作り」の話から始まりました。
「皆さん、オンラインセミナーで講師をしていて一番やりにくいのは、参加者の顔が無表情なことですよね(笑)。(中略) 口角を上げて、うなずきは普段の5倍くらいでお願いします!」
ユーモアを交えつつも、前田さんは「セミナーで最も大事なのは空気感の設定」だと強調。ご自身の講座では、最初の2時間を場作りに費やすこともあるそうです。
「僕が協会運営や講師育成のマニュアルを作る時、こういう場作りの具体的な方法も必ず言語化して載せるんです。『ここで一度、参加者に問いかけてみましょう』とか。コンテンツの中身も大事ですが、実はこういう細部の積み重ねが、学びの成果やコミュニティの一体感を大きく左右するんですよ。」
この冒頭の語りから、参加者は一気にセミナーの空気感に引き込まれていきました。
「個人の限界」の先にあるもの:なぜ今コミュニティなのか?
多くの講座ビジネス運営者が直面する「時間の限界」「売上の不安定さ」「持続可能性への不安」。前田さんは、これらの課題に加え、現代特有の「コンテンツ飽和」や「拡大成長への違和感」といった変化を指摘します。
「10年前と同じ講座ビジネスのモデルでは、うまくいかなくなってきています。単純なコンテンツ売り切り型は、情報が溢れる現代では厳しい。かといって、常に右肩上がりを目指す拡大モデルにも、疑問を感じる人が増えていますよね。」
では、どうすればいいのか? 前田さんが提示した打開策が「コミュニティの活用」です。
「コミュニティをうまく活用されている方は、やっぱり強いですね。なぜなら、熱量の高いコミュニティからは、自然と口コミや紹介が生まれます。メンバーが次の商品を買ってくれたり、長くサービスを使い続けてくれたりすることで、LTV(顧客生涯価値)も上がっていく。さらに、理念に共感したメンバーが、思わぬ形で事業を広げてくれることもあるんです。」
「協会ビジネス」という選択肢:その仕組みと可能性

コミュニティ活用の具体的な形として、前田さんは「協会ビジネス」を紹介しました。
「協会ビジネスは、僕の父が2007年に始めたモデルですが、簡単に言うと、協会という『器』を作って、代表のコンテンツを認定講師に共有し、その講師が活躍できる仕組みを作ること。『ソーシャル(理念共有)』『フランチャイズ(ノウハウ提供)』『コミュニティ(相互作用)』の3つの要素を掛け合わせています。」
しかし、協会ビジネスも進化している、と前田さんは続けます。


「昔は講師を育成して広げる『プロデューサー型』が主流でしたが、今はそれだけではありません。代表の集客力を活かす『カリスマ型』、社会貢献を前面に出す『社会貢献型』、特定のファンを集める『ファンコミュニティ型』など、最低でも4つの型があります。自分の特性やコンテンツに合わせて、最適な型を選ぶことが非常に重要です。」
人が集まり、輝き続ける「6つの報酬」の秘密

メンバーが協会やコミュニティに所属し続ける理由は、決して「お金」だけではない。これは前田さんが繰り返し強調したポイントです。
「『講師になれば稼げますよ!』とお金だけで人を集めると、ほぼ確実にうまくいきません。なぜなら、お金だけが目的の人は、理念に共感していないことが多いから。少しでも『話が違う』となると、すぐにクレームになったり、離れていったりしてしまうんです。」
では、何がメンバーを惹きつけるのか? 前田さんは「6つの報酬」を提示しました。
- お金: 金銭的対価
- ポジション: 〇〇先生、認定講師、役割(宴会部長でも!)
- やりがい: 感謝、貢献実感、メディア露出
- スキルアップ: 学び成長できる環境
- 仲間: 同じ志を持つ人との繋がり
- 人間力: 活動を通じた人としての成長
「これらの報酬を、自分のコミュニティの特性に合わせてバランスよく設計することが、メンバーが長く、気持ちよく活動してくれる秘訣です。例えば、『仲間とワイワイできるから更新料を払う』という人もいるんですよ。」
失敗から学ぶ:協会運営で「絶対にやってはいけないこと」
成功法則はないけれど、「これをやると失敗する」というパターンは数多く見てきた、と前田さんは語ります。

「一つは、さっき言った『お金』だけで人を集めること。もう一つ、意外と多いのが『安易なモデリング』です。『あの協会がうまくいってるから、そのまま真似しよう』というのは、本当に危険。協会ビジネスは、代表の特性やコンテンツ、集まるメンバーに合わせて、オーダーメイドで作るものなんです。モデリングという考えは、一度捨ててください。」
Q&Aハイライト:リアルな悩みに答える
活発な質疑応答の中から、特に注目された質問と回答をご紹介します。
- Q. 協会化(一般社団法人化など)するメリットは?
前田さん: 「大きく3つあります。①社会的信頼性が格段に上がります。②企業や行政と連携しやすくなりますね。③競合も含めて、大きな理念のもとに人を巻き込みやすくなります。」
- Q. 講師の更新料は設定すべき? しないと勝手にノウハウを使われそうで不安…
前田さん: 「更新料、悩ましいですよね。設定するメリットはあります。①質の低い人や理念に合わない人に、自然に辞めてもらう区切りができます。②やる気のない人が居座ることで、やる気のある人が辞めてしまうのを防げます。③安定収入ができれば、システム投資などでメンバーに還元でき、所属意義を高められます。ただし、更新料に見合う価値(6つの報酬)を提供できているかが大前提です。ノウハウ流出が心配なら、規約整備はもちろんですが、更新制にして『更新しないと使えない』というルールにするのも手です。」
第2部:MOSHが描く未来「MOSH協会運営(仮称)」構想
(登壇:MOSH株式会社 ビジネスサイド責任者兼新規事業開発担当 秋葉)
「情熱」を持続可能なビジネスへ:MOSHの新たな挑戦
セミナー後半は、MOSHの秋葉より、現在開発中の協会・チーム運営に特化した新プロダクト「MOSH協会運営(仮称)」について、その構想と背景にある想いをお話しさせていただきました。
「MOSHには今、8万人以上のクリエイターさんがいらっしゃいます。個人で月商1億円を超える方もいる一方で、事業が大きくなるにつれて、『一人ではもう限界…』『チームをどう作れば?』と悩む声を本当に多く聞いてきました。その『情熱』を、どうすれば『持続可能なビジネス』にできるのか?それが私たちの課題意識であり、この新プロダクト開発の原点です。」
分断された運営プロセスが引き起こす課題

秋葉は、多くの協会・チーム運営者が抱えるシステム面の課題を指摘します。
「集客はメルマガスタンド、講座提供は動画サイト、メンバー管理はスプレッドシート、報酬計算は手作業…というように、ツールがバラバラで、プロセスが分断されているケースが非常に多いんです。これだと、データが連携できず非効率ですし、講座の品質やメンバーの状況も把握しにくい。何より、受講生の成果や講師の頑張りという『宝の山』が、次の活動に活かされていないのが、本当にもったいないと感じています。」
目指すのは「良いサイクル」:MOSH協会運営のコア機能
この「分断」を解消し、運営の「良いサイクル」を生み出すために、「MOSH協会運営」では以下の機能連携を目指しています。




▲構想中の「MOSH協会運営」イメージ
「具体的には、①講座品質の可視化(受講生アンケートと運営ダッシュボード連携)、②報酬支払いの自動化(計算ルールの設定と自動計算、将来的な自動振込)、③データに基づいた集客・運営支援(成果や満足度データを活用できる仕組み)を、MOSHという一つのプラットフォームで実現したいと考えています。」
「例えば、受講生からのポジティブなフィードバックが講師のモチベーションになり、それが運営側にも見える化され、適切な報酬計算につながり、さらにその成果が次の集客の材料になる…そんなポジティブな循環をシステムで後押ししたいんです。」
大切なブランドを守り、共に未来へ
最後に、秋葉はこのプロダクトに込める想いを語りました。

「MOSHは、個人の『好き』や『情熱』を大切にしてきました。協会やチームを作るというのは、その想いを守り、広げていくための、難しくも尊い選択だと思います。だからこそ、私たちは、皆様の大切なブランドや世界観を守りながら、持続的な成長を支援できるパートナーでありたい。運営の手間はMOSHに任せて、皆様にはより創造的な活動に時間を使っていただきたい。そんな未来を目指して、開発を進めています。」
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「MOSH協会運営」は、2025年のリリースを目指し、現在最終検証中です。この新しい挑戦に、モニターとしてご協力いただける協会・チーム運営者の皆様を募集しています。いち早く新機能をお試しいただき、フィードバックをいただけると幸いです。
まとめ:未来へつなぐ、それぞれの「次のステージ」
今回のセミナーでは、前田さんの実践的な知見と、MOSHが描くテクノロジーによる支援の可能性が交差しました。講座ビジネスを持続させ、発展させるためには、「コミュニティの力」を理解し、「自社に合った運営モデル」を設計し、そして「メンバーを惹きつける多角的な価値提供」がいかに重要であるかが、改めて浮き彫りになりました。
前田さんの「良いものを次世代につなぐ仕組みを」という言葉、そしてMOSHの「情熱が持続する仕組みをテクノロジーで」という決意。参加された皆様にとって、ご自身のビジネスを「次のステージ」へと進めるための、具体的なヒントや勇気を得られる場となっていれば幸いです。
ご参加、そして最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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