クリエイター事例

体だけではなく頭で理解する。乃万由芙子さんによる座学ベースのヨガとは?

新型コロナウイルスの打撃を受けるフィットネス・ヨガ業界。そんなフィットネス・ヨガ業界において、オンラインレッスンによって活路を見出す事業者がいます。

今回は、そんなフィットネス・ヨガ業界で、座学ベースのヨガ指導を行なっているヨガインストラクター・乃万由芙子さんにお話を伺いました。

ヨガを「座学ベースで教えていきたい」と思ったきっかけ

Q: これまでのご活動/経歴をお伺いできますか?

今は、ヨガのインストラクターになりたい方たちの養成講座を都内大手スクールで定期的に持ちながら、フリーランスでヨガのレッスンと座学の瞑想に関する講座を展開しています。

ヨガに携わるきっかけとなったのは中学3年生の時、児童労働の撤廃だったり女子教育のエンパワメントに力を入れているNGO団体を見つけた時に「ああこういう活動参加したいな」と思ったのが最初です。

それから学生団体に所属してインドを題材に調べる機会が多くて、そこでインドの哲学に触れました。小学生の高学年頃に手塚治虫の「ブッタ」に出会いそれ以降幾度となく読み返してきました。まだその時はその世界観とインドが結びついていなかったのですが、インドに流れる哲学が、自分の中にはもうすでに根付き、心地よさを覚えていたのだと思います。

それでNGOの活動の一環で一度インドに足を運んだ時にすごく「呼ばれたなぁ」「また来たいな」「インドについてちゃんと知っていきたいな」と思い、元々自分のルーツになっていた部分とドンピシャで重なる部分があるっていうことに哲学ベースで気がつきました。

「この学びを深めたい」と思い、ヨガっていうものが持っている哲学がそうなんだと知って、ひとまずは身体を動かそうと思って、大学生の18~9才ぐらいの時にヨガを始めて、もうどっぷりハマってしまって「これはもう将来ヨガのインストラクターになるしかない」と決意しました。

Q: そんなに早くに決意したんですね。

はい。当時は1度きちんと企業に勤めてみる経験もしてからと、アパレル企業に勤めもしました。しかしやはりヨガインストラクターへの道が諦めきれず全米ヨガアライアンスを取得するべくアパレル企業を退職。取得の間、なかなか人生にはない空白期間になったので、屋久島一人旅したり桜島へ行ってみたりして歩いてたんですね。そんな中で出会ったヒッピーの宿に泊まらせていただく中で、スローな暮らしが自分には向いてるなぁと思って、やっぱりヨガで体一つで稼げるようになりたいなぁと思いました。

そこで初めてやるのがヨガ哲学なんですけど、そこで価値観がガラリと変わりまして、ヨガの根本の部分を座学ベースで教えていく先生になりたいと思いました。ただ、ヨガは学べば学ぶほど精神性と身体性両方がなくてはいけないので、精神性を伝えていくにはまずは身体を資本とするヨガインストラクターとしてまずはきちんと指導できるようにならねばと思いました。そこでご縁あって、座学も担当し始めさせて頂きました。

また山登りが趣味だったりするのもあって、その時間も設けられるようにということでフリーランスになって、満を持して瞑想の講座をたくさんやっている感じになります。

Q: すごく一貫されていますね。今はレッスンはオンラインだけでやられているのでしょうか?

オンラインで全てやっています。なので家から全然出ていないんですよね。 都内大手スクールでの講座開講の際は学校に赴いています。

Q: 人気のポイントや参加者からの感想ってあったりしますか?

今やっている瞑想の講座が二日間座学をしたらその後6日間、朝に瞑想をしているんですが、時間が朝の6時からなんです。それを実地でやるとなると朝5時には家を出ないといけないのでとても難しいですよね。なので思い立った瞬間受けられるのはすごく相性がいいなと思います。

眠る前は寝巻きで受けてもらったりして。オンラインだと心の距離が開くかと思いきや、オンラインならではのアットホームな感じでできています。

マタニティヨガも月に一回程度やっているんですけど、寝る時に使っているクッションがお家にあったりだとか、ご家族の声が聞こえてたりとか、上の子がいらっしゃったりするとレッスン受けにいく時間もなかったりするので「自宅でそのままレッスン受けられるのはありがたいです」というお話をいただきます。

Q: レッスンを受けている方はどんな方が多いのでしょうか?

都内大手スクールで3年半教えさせていただいて、おそらく500人ぐらい関わってきたんですけど、その時のつながりでレッスンを受けてくださる方が多くて、なので9割は都内大手スクールの卒業生さんです。1割はnoteやインスタグラムからの繋がりで来てくださる方です。

「どの瞑想が何に効くのか」ちゃんと頭に理解させてあげることが大事

Q: 今って瞑想の方は毎月されていると思うんですが、人数は8人くらいとのことですが、これって毎月受けている方もいらっしゃるのか、この一ヶ月で身につけてこれから続けていってくださいね、という形なのかどちらでしょうか?

そうですね、月に一回、8日間完結のものをやっていてメソッドをそこでお伝えしています。毎回違うメンバーでやっています。

Q: ヨガの方は、好きな日程で予約して、何回でも受ける方もいれば、という感じなんでしょうか?

そうですね、ヨガの方は今、一個のオンラインスタジオでレッスンを週2回持たせてもらっていて、MOSHではないのですが、そちらの方で継続的にやっています。

Q: 私も瞑想をやってみたくて挑戦するんですけど、なかなか続かない、というかわからないんですよね。何が正解か分からなくて。

自分じゃ学びきれなくて「何じゃこの世界!」ってなって「体系的に学んでみたいです!」と仰って下さる方が多くいらっしゃいます。

Q: マガジン読まれている方向けに、具体的にどういうコースになっているのかってお伺いできたりしますか?

私自身も瞑想はずっと独学で、ヨガに出会って瞑想いいなって思って、継続し始めてからは8年くらい経つんですけど、ちゃんと結果というか、その恩恵を感じるようになったのはこの一年くらいのことです。

今年に入り、瞑想をまずは私自身がきちんと先生の元で学ぶ機会を得ました。独学や手探りではなく、もう先人である先生方からの学びを通して、知識として「何がいいのか」「どこに効くのか」というのを哲学や神経学ベースで学んでゆきました。そうした学びをまずは頭で理解してから実践することにより以前に増して、継続が日常になったのです。

瞑想が継続できると効果がすごく出てくるっていうのが自分の中ですごく腑に落ちました。それを講座の形に直した時に、やっぱり実践だけでは足りなくて、まずは座学ベースで頭で「瞑想の何がいいのか」っていうのを理解させてあげる時間、ちゃんと理論立てて理解させてあげる時間を、まずは作ります。

まずは「どの瞑想が何にいいのか」「何で瞑想がそもそも脳を変化させることができるのか」であったりとか、ヨガの哲学で目指す最近だと「セルフラブ」「自己受容」っていう言葉になると思うんですけど、そういったものがなぜ瞑想の土台で必要となってくるのか、いろんな本とかいろんな方の話を引っ張ってきて、そうするともうワクワクしてくるんですよね。

そして「瞑想いい! やりたい!」みたいになってくると実践した時に入りやすいな〜っていうのを感じたので、講座の中身はすごくシンプルで二日間の座学、8時間の座学をしっかりやって、6日間毎朝40分ずつ実践する中で、自分はどうやって継続していけばいいかなっていうのを探していただくっていう内容になっています。

Q: すごくいいですね。完結して瞑想を学べる場ってなかなかないですよね。

そうですね。インストラクター向けの瞑想講座はたくさんあるんですよね。私も瞑想に関する4日間の集中講座を受けたりするんですけど、やっぱりそこにいる方って結構もうヨガを伝えている先生たちが多かったりして、なのでただの一般の「瞑想って何?」っていう方とか「ただただ興味あります」みたいな方に向けて門が開かれている講座って少ないなぁって感じたりしています。

そういう方が気軽に学べる場所があって、自分で自分を調節できる人がひと家庭に一人いれば絶対その家庭は安泰になっていきますし、そんな身近な人に手をポンと差し伸べられるそんな身近な講座ができたらいいなぁって思います。

将来は学校みたいなものを作りたい

Q: 今後人生を通じてやっていきたいこととかありますか?

もともと中学の時から女子教育のエンパワメントとか、小さな子が、大人になってから価値観を崩したりとか一から塗り替えるってすごく難しいなっていうのを自分で感じたからこそ、もっと小さな時から自分を大事にする大切さを感じました

またマタニティヨガをする中で、20代30代の女性の体についての知識を持たれている方は実に少ないと感じました。私も含めてですが。性教育も含め、自分の身体についてはもっとオープンにハッピーに扱われて良い学びのはずなものなのに、そうはまだなっていないように感じます。

だから小さい時から、自分を大切にするってどういうことなのか、自分を愛しむってどういうことなのか、人を思いやる心ってどうやったら育てられるのかとかって、小学生くらいの時に触れられたらすごくいい学びだなぁと思いまして。

将来的には旦那さんと一緒に、アフタースクールじゃないんですけど学校みたいなものが作れたらいいなぁと思っているので、作れたらいいなあと思っています。もともと、ヨガだけを突き詰めるタイプではなく、やはり色々な人が色々なものをバランス良く手軽に手に取れて、それらが相乗効果を起こし、日常に活かせるものであれば良いなと思います。

だから私のことを見て「ヨガの人!」とはならないけれども、そういう誰でも集える学校のような場所で教えていることって深く掘り下げていくと「これ仏教じゃん」とか「これヨガじゃん」とかみたいな感じの薄まり具合でいろんな人に広まっていく場が設けられたらいいなぁっていうのはずっと思っています。

Q: すごく素敵な夢ですね。根本の考えというか哲学みたいな形で体に染みついていってそこから何をするかっていうアウトプットは楽しいことができるといいですよね。MOSHは「情熱がめぐる経済を作りたい」っていう思いがあってやっていて、情熱を持った人がもっと輝ける場所を作りたいって思っているので、まさに乃万さんみたいな方がぴったりだなと思いました。

私もMOSHさんという媒体がなければ、「講座作りたいなー」で終わっていく話になっていたかもしれないです。それがMOSHさんの中だと完結できて、すごく顧客管理とかもしやすくて。これがあったからフリーランス になってからの基盤をちゃんと築くことができたなぁと思っているのですごくありがたいです。

Q: 逆にMOSHを使っていて困っているポイントってあったりしますか?

うーん、ほとんどないですね。 サポートが優しくて、毎回連絡させていただくとご丁寧に返信がもらえるので、中で働いている人柄がすごくいいんだろうなぁと感じます。

Q: ちなみに先ほど、座学を教えるのが好きということだったのですが、瞑想じゃなくてヨガの座学を教えることは考えてないですか?

ヨガの座学はスクールで今は教えさせて頂いているので、また私個人のスタイルの座学が確立できた際には開催できたらいいなとは考えています。

Q: さっきなんかその初めに出会ってすごい衝撃を受けたとおっしゃっていたんで、そういうのを一般の方も受けられるといいですよね。

そうですね、やはり身体を資本として動くヨガをお伝えしてゆく過程で、気になって下さる方たちは、レッスンも良いけれど、「ヨガ哲学の座学やって欲しい」っていう声を結構いただくことがあって、やっぱりヨガにハマるとそういうところ知りたくなるじゃないですか、そういうのを学べる場所も資格ベースのものがすごく多かったりとかするので、それもまた気軽な哲学講座とかできるといいなぁって思います。

Q: でもやっぱり人生に反映させていくとなると、考え方とか哲学とかベーシックなものが体と心に染み付いていくのが大事ですよね。

そう思いますね。 そういう風に日常にいかに染み込ませていくかっていうのを考えた時に、音声だけで毎月更新するものが販売できたらいいのかなぁっていうのは考えたりしますね。

Q: MOSHのブログの中に、実はラジオ機能がついているんです。非公開にして特定の方に送ったりもできるので、そこからやっていただくのがいいかもしれないですね。乃万さん、ありがとうございました!

今回はヨガインストラクター・乃万由芙子さんにお話を伺いました。

乃万さんのMOSHページはこちら

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