クリエイター事例

殻を破りたい人に来て欲しい。ヒールダンスを日本に広めたAKKODONさんが語るオンラインレッスン

新型コロナウイルスの影響を受けるダンスレッスン業界。そんなダンスレッスン業界で、オンラインレッスンによって活路を見出す事業者さんが出てきています。

今回は、そんなダンスレッスン業界でオンラインレッスンを始めたAKKODONさんにお話を伺いました。

ヒールダンスとの衝撃の出会い

Q: まずご経歴の方から伺いしてもよろしいですか

バックダンサーとしては、ツアーだと三代目 J SOUL BROTHERS、平井堅、今井絵理子さんのは一緒に回らせてもらいました。単発だとGLAY、D-51とかの大きいホールでやるような公演で、バックダンサーをしていました。

Q: 当時からレッスンもしていたのでしょうか?

そうですね。レッスンしてました。 インストラクター歴は12~3年で、最初の2年くらいは地元の埼玉で教えていて、そこから東京だけでやろうと思ってやり始めました。

海外に行くのが好きで、アメリカに行った際にヒールダンスと出会って衝撃を受けたんです。 「これ絶対日本で教える!」と思って持って帰ってきて、始めたらちょうど時代とマッチしたんですよね。

その時はまだヒールダンス、バーレスクダンスをやっている先生がいなかったので、いろんなことを言われて叩かれて、でも「絶対これはいける」という確信があって、 スタジオの人にも「こんなの2年で終わるから次のこと用意しておいたほうがいいよ」とも言われたんですけど、とりあえず2年は絶対超えてやろうと思って必死にやってきて、そしたら4年目ぐらいからヒールダンスをやっている人が増え始めて、広がっていきました。

一応お役目は果たしたかなって思っています。流行らそうって思って必死にやってきました。なんですが、コロナで振り返ってみると何も残ってないなって思いまして、ここからは自分のためにやろうということで、完全に個人フリーランスになりました。

Q: それまではどこかに所属されてましたか?

所属していました。スタジオのインストラクターの一員として教えてきました。

Q: 先駆者の一員として走ってきたと思うんですけど、当時一緒に活動していた人とかいらっしゃるんですか?

ヒールダンスではいなかったです。一人で苦しみながらやってました。他のジャンルの先駆者みたいな方はいたので、行き詰まったらそういった方々にアドバイスを求めたりしていました。 これはいける!と思って始めたものの、周りに同じ境遇の人がいなくて辛かったですね。

Q: それこそヒールダンスというジャンルを切り開いてきたと思うのですが、ヒールダンスが来ると思ったポイントはどんなところにあるんですか?

ヒール履いて、鏡に映った自分を見たときに本当に「これだ!」となったんですよね。自分の内側の部分が解放された感じがしたんです。恐らく、結婚相手を見た瞬間にわかるっていうのと同じ様な感覚で「ビビビ!」と来るものがありました。

Q: そうなんですね!レッスンをし始めて10年以上ということで、コロナになる前もレッスンをメインでしていたんですか?

そうですね。

Q: じゃあ今回のコロナで生活がガラッと変わってしまった感じですか?

自粛解除してからはオンラインとスタジオと両方やっているんですが、オンラインはコロナになってから始めた感じですね。

Q: MOSHのページを拝見してもいろんなレッスンを幅広くやっていて参加者がたくさんやりたい人はたくさんできて、ちょっとだけやりたい人はちょっとだけできて、という切り分けができていますよね。

ありがとうございます。一番自分としては「続けてもらう」っていうのが嬉しいし、やっている本人も成長の過程を感じられると思うので、それを大事にしています。

Q: レッスンを受けている方ってどういう方が多いんですか?

OLさんと主婦の方が一番多いですね。オンラインの時は夜とかにやっているので、仕事終わりにこられている方とか、仕事もリモートになった人も多いので「じゃあレッスンも家で受けられるなら受けちゃおう」みたいな方も結構います。

あんまり生活スタイルが変わっていない方は、土日にやっているスタジオで受けている方が多いですかね。

オンラインレッスンは、一つずつ伝えないと伝わらない

Q: 今ってオンラインレッスンは、スタジオの様子をオンラインで配信されている感じなんですか?

それは試みたんですけど、どうしてもお客さんに直接教えたくなっちゃうので、オンラインはオンライン、スタジオはスタジオで、分けてやっています。

Q: それなら毎月結構多くのレッスンをやっているんですね。スタジオもやらないといけないし、配信もやらないといけないし。

そうですね。わりとクラス数はやっています。

Q: 一回のレッスンでどれくらいの方が参加されているんですか?

オンラインは10人弱くらい、多くて15人くらい。 スタジオはいっぱいになっちゃうと良くないので、定員が6人と10人でやっています。

Q: オンラインとリアルとで違いとか難しさってありますか?

オンラインは伝え方が難しくて最初結構悩みました。昭和の人間なので「見て感じて覚えろ」みたいなところで育ってきてしまったので、スタジオでも結構そういう風にやっちゃってたんです。

「これ見て感じて覚えて」みたいにやっていたんですけど、オンラインだと一個ずつ伝えないと全然伝わらない。けどそれをやることで、お客さんが「あー!」って閃きに変わる瞬間があって、「そういう風に先生やってるから、そういう動きができるんですね」みたいな発見があったりして「あれ楽しいぞ」ってなってきちゃって、オンラインはオンラインの良さがあるんだなと感じることがありました。

Q: そうなんですね。長期でやられていたら成長とかが感じられそうですが、長い期間やられている方もいるんですか?

いますね。スタジオでずっとやっていてオンラインに切り替わったみたいな感じです。

Q: オンラインに切り替わった方は、コロナの影響というのが大きいですか?

そうですね。

Q: おうちで受けられるって楽ですからね。

スタジオまでの電車が億劫だっていう方は、オンラインだと良さそうです。

時代と自分のやりたいことがマッチした感覚

Q: ヒールダンスの話をもう少し聞きたいのですが、業界的に、当時は全然知られていなくてみたいなところから、みんなに受け入れられていくようになる流れってどんな感じなのでしょうか?

すごくメディアに取り上げてもらえたんですよね。時代と自分のやりたいことがマッチした感じです。セクシーなダンスをしていたのが気になったのかもしれませんが、結構情報番組に出させてもらえて。

それから雑誌とかも、習い事の雑誌とか、モデルさんのギャルの雑誌とか、そういうのにピックアップしてもらって。それでAKKODONがこんなことやってるんだって認めてくれる人がいたり、なんかやっちゃってんなって人がいたり。

Q: それって大体どれくらい前のことなんですか?

25,6歳の時だったので10年前くらいだったと思います。一番取材とか受けたのが2013年の時ですね。 アメリカが好きで、行ったり来たりしていました。

Q: 最初の一人として広めていく立場にあったと思うのですが、まずどういうやり方で広めていこうと思ったんですか?

広げていこうっていうのは後からなんですよ。最初ヒールダンスで先生になった時は、「ただやりたいからやる」って感じで。「絶対やりたい!」って思って始めました。

Q: 当時ってYouTubeとかもないじゃないですか。どういうところから広まっていくものなんですか?

それはやっぱりメディアが一番大きかったのと、クラブで踊ったり、自分が作った作品を発表会みたいな感じで生徒さんに踊ってもらうとかそれを見た人が「何あれ!」と言ってくれて「あれやりたい!」みたいになってくれてわーっと広まっていきました。

Q: 今現在、みんなに広まって結構知られている状態になって、どういうお気持ちなんですか?

勝手にホッとしてるっていうか、生徒さん達も育ってきてくれてたりして、だからなんか、ああよかったな、っていうのと、また知ってくれる方が増えたからこそ自分も自分らしさを追求していかないとな、っていう気持ちですね。

Q: 周りに広げていこうっていう気持ちでやってきて今は自分に集中したいっておっしゃったと思うんですけど、今後はこうしていきたいっていうのはあったりしますか?

ヒールダンスをやっていく過程で、体の使い方、いわゆる筋力と、心の問題、その二つに出会いました。身体と心が繋がっているなって思いまして。でもここは本当に持論なので、みんなに言うのはどうなんだろうと思っていて。

だけどコロナもあって自分も心と身体の勉強をし直して、そういうのを専門でやっている先生のレッスンを受けたりして、それで「やっぱりそうだよね」と思うことが結構あって、なのでそこも伝えていきたいなーと思っています。

Q: じゃあもうダンスだけじゃなくて、ダンスから生き方みたいな感じですよね。

出会いはダンスなんですけど、そこからどんどん楽しくですとか、いい体験にしていければいいなぁと思って。それこそこんなに広まったのに私のところに来てくれるお客さんがいるわけじゃないですか。私はこれができます、みたいな感じでお伝えできたらいいかなーみたいな感じで。

11月からサブスクをお借りしようと思っていて。今オンラインレッスンを受けている人で、オプションで500円(オンラインレッスンを受けていない方は550円)で見れる豆知識アカウントがあるんですけど、それをサブスクにして、それだけ見れる人も作ろうかなぁと思っています。

Q: 拝見した時に、すごくサブスクと相性がいいなと思ったんですよね。あとレッスン自体も10月受け放題とかをサブスクにしてもらえば継続して受けられるようになってよさそうだなと。

そうなんですよね。レッスンのチケットは変わったりする人がいるんですよ。この月はこっちの曜日とか、だからサブスクじゃない方がお気軽なのかなーと思って。私の豆知識アカウントは本当なんかお手軽な感じでやろうかなーと思っています。

Q: メインはインスタとかで運用されるんですかね。

そうですね。

Q: レッスンてすごく難しいですよね。本当はサブスクリプションで継続していくのが大事だなと思いつつ、MOSHの中だとはじめ単発でいくつかのレッスンをやられてそれでやっぱりサブスクがいいなということで始められるケースがすごく多くて理由が多分、お客さんも楽なんですよね。一旦申し込むとずっと継続できて。だけど金曜日だけ受けたいんです、とかのニーズには応えられなくて難しいですよね。今って結構大変じゃないですか? ZOOMでどなたが何回参加されたかとか全部管理しているんですかね?

回数はそうですね。

Q: さっきも言っていたみたいに、ミニマムでできるところからサブスクを始めてみて、徐々にレッスンもサブスクに移行していくといいかもしれないですね。

そうですね。考えてみます。

Q: これからサブスク以外にご自身でやっていきたいなと思っていることとかありますか?

オンラインもめちゃくちゃ便利で楽しいじゃないですか。なのでそっちを盛り上げられたらいいなって思ってて、宣伝という意味でYouTubeとかも大事なのかなって思っているところです。 入ったら「これなら満足!」って言ってもらえるんですけど、入らないとわからないじゃないですか。だから「こんなことやってますよ」みたいな感じで小出しにする広告みたいなものもあっていいのかなーと。

自分の殻を破りたい人に来て欲しい

Q: どんな方に参加して欲しいですか?

自分の殻を破りたい人と、オンラインは自分のペースでできるので、ダンスをしたいのに一歩を踏み出せない方。 スタジオに行きたいのに行けない方やビギナーでも初めてでも歓迎です。気持ち次第 です。

Q: どういうところがレッスンの人気ポイントか、とかありますか。よくこういう感想をいただく、など。

本当に私、踊る脳味噌しか持っていなくて、言葉が本当に出てこないんですよ。なので「例えが面白い」とはよく言われますね。擬音もたくさん使うので「もっとウワーっていう感じ」とか言うと、結構みんなが楽しみながらやってくれている感じがしますね。

Q: YouTubeすごく向いてそうですね!

擬音とか伝わりやすいんだと思いますね。
あと赤ペン先生とかもやっていて、レッスンでやったやつを生徒さんに動画を送ってもらったら、採点というか「ここをもうちょっとこうするといい」とか。

Q: いいですね。結構レッスンを受けてて上手くなってきたら発表会的なのってやってたりするんですか?

発表会はできてないんですけど、一ヶ月に一個振り付けをやっていて、希望者には提出してもらって、インスタに1画面で全員がやっているようにしてアップロードしています。

目標がないと間延びしちゃう気がして。今月これやったぞーみたいな感じで残せるといいなーと思って。

Q: その振り付けをするメンバーって一ヶ月毎に入れ替わりますか?

いや、そんなに入れ替わりはないですね。コロナでオンラインが始まってから、皆さん結構継続して続けてくれています。

Q: 家にいると本当に動かなくなりますもんね。

豆知識の方では、ダンスとはまたちょっと別で、筋トレとかストレッチとか、そういうのをのせてアーカイブに残すようにしていて、その時見れる人は一緒にやってもらって、それ以外の人は後でやってもらって。本当に動かなくて私もヤバイと思って。

Q: お話聞いていてすごくいいなと思ったのが、ダンスっていうスキルのところとか覚えたり体を動かしてリフレッシュするっていう要素がありつつも、いく先が人生というか生き方になっているところがすごくいいなと思って、もっとそういうのを前に出していけたらいいですよね。

そうなんですよ。そこは自分の中に抵抗みたいなものがあって、サブスクで小さくやらせてもらっているんですね。ダンサーはこうあるべき、みたいなのが自分の中にまだあるので、早く取っ払って羽ばたきたいです!

Q: 感覚で理解していることを言語化した時にちゃんと伝わるかどうかって難しいですよね。

そうなんですよね。

Q: でもそれがダンスを通して、というかダンスの中から生まれた感覚的なものだったり考えが、すごく周りの人に入りやすいな〜っていうのがあるのでいいなぁとすごい思いましたね。一つのことをずっとやってきた中で培ってきたものなのでいろんな人に響くんじゃないかなと聞いてて思いました。

ありがとうございます。

Q: MOSHは「情熱がめぐる経済を作る」というミッションを掲げていて、まさにAKKODONさんみたいな方が輝いていくのにご利用いただけるととても嬉しいです。

ありがとうございます。

Q: 最後に何か伝えたいことがあればお願いします。

時代の流れとしても、個の時代とよく言われますけど、それぞれの個性が活かされていく時代になるのかなぁと思っているんですけど、本当に自分を輝かせられる場所にいたいな〜とも思うし、個人でもサポートしてくれる会社さんもあると思うので、それで好きなことができたら幸せかなと思います。

苦しみながらと言ったら変ですけど、もう我慢の時代は終わったのかなと思うので、楽しみながらできたら一番ハッピーですよね。それぞれが輝く時代が来ればいいなぁ。

Q: AKKODONさん、ありがとうございました!

今回はダンスレッスン業界で活躍するAKKODONさんにお話を伺いました。

AKKODONさんのMOSHページはこちら

\ ネットでサービス売るなら、MOSH /

あなたの「好き」は仕事になる。
スマホで予約受付・事前決済・顧客管理まで、
サービス販売に必要な機能が充実。

無料でサービス販売を始める