クリエイター事例

勢いではじめて、走りながらブランディングすればいい。筋膜ピアニスト・川口さとしさんが事業を軌道に乗せるまで

誰でも自分の活動を発信できる「個の時代」。

一方で、多くの溢れる情報のなかで自分自身やサービスを見つけてもらうためには、自分の情熱や想いを形にし、人の気持ちをつかんでいく力が必要です。

MOSHでは、『MOSH Boost!!!』と称し、セルフブランディング術やサービスのクオリティを学び、自分のサービスに反映させる3ヶ月間のプログラムを実施。

個人としての発信力の強化を行い、ブランドをつくり、ファンの方々とコミュニケーションを深めていくためのスキルやマインドを育成するカリキュラムを実践していただきました。

今回は選ばれし10名の1期生のなかから、優秀賞を勝ち取った川口さとしさんにお話を聞きました。

「生涯マッサージ必要なし」というキャッチコピーを掲げ、筋膜専門トレーナーをされているさとしさん。プログラムのなかで、ご自身の肩書きを「筋膜ピアニスト」に改めたという背景とは…?

専門家だけではなく、トレーナーもできる人材になるために

ーー優秀賞、おめでとうございます! まず、これまでの経緯について教えてください。

僕は今理学療法士として働いているのですが、お客さまのなかには、病院や施設に来て施術を受けるのはいいものの、家ではやらなかったり、病院には行かないけど凝りや痛み、体の崩れなどの悩みを抱えていたりする人がすごく多いと感じたんですよ。

そのときに、僕が職域を超えて何か提供できることがあるのではないか、という気持ちが芽生えたんです。もともと身体の仕組みを知るのも好きなんですけど、人の悩みを解決するのもすごく好きで…! 

今は、医療・フィットネス・美容分野で最近注目されている「筋膜リリース」という、筋膜をほぐし、やわらかくするメソッドの専門家として、セミナーや、レッスンの講師をやっています。

『MOSH Boost!!!』には、専門家だけじゃなくてトレーナーもやっていける人材になるためにチャレンジしました。

肩書きを考えると、自分のブランディングに一貫性が持てる

ーーそんなさとしさんが、『MOSH Boost!!!』に挑戦した理由は何でしたか?

一言で言うと、勢いです(笑)。

当時は自分のセミナーを販売するサイトを探していたのですが、ちょうどMOSHがインスタライブをやっていたので観ていたんですよ。

それがすごく魅力的で。「これは逃しちゃいけない!」と慌てて締切の前日にエントリーシートを作りました。

ここで賞を獲れば、自分のブランド力はかなり上がるんじゃないか、とギラギラしていました。まわりには「人生を変えるぞ!」と言ったりして。

ーー以前からご自身のブランディングに対して悩みなどがあったと。

当時はInstagramを通じて繋がった方と連絡を取ったり、ホームページにアクセスしていただいたりして集客をしていたのですが、なんとかやり繋いでいる状況だったんです。

より大きく自分を押し出すために、もっとエンジンをかけたいと考えていました。

ーー実際に挑戦してみて、変わったことはありましたか?

「筋膜ピアニスト」という肩書きを得られたことですね。

課題のなかで「必殺技を作る」というものがあって、当時は「セラピスト」という肩書きを使っていたんですけど、何をしている人なのかがまわりにイマイチ伝わらなかったんです。

僕が1番大切にしたかったのは、「筋膜リリースは痛いもの」という世間での間違った認識を是正したいという想い。

すると、田端さんから「繊細で柔らかなタッチで良くしますよ」というのを“ピアニスト”という枕詞を使って表現するのはどうかと提案をいただいたんです。

今では、初対面の方からはまず最初に「筋膜ピアニスト」をいじってもらえるようになりました。肩書きをきちんと考えることで、自分のブランディングに一貫性が持てることに気付きましたね。

インパクトがあるので、目に留まるし、僕のサービスを受けたときに、「本当に痛くないんだな」という印象を持ってくれる方が多いので気に入っています。

多くの人に届けるために実践した「方言」と「専門用語」の排除

▲さとしさんのInstagram

ーー課題に取り組むなかで、工夫していたことはありましたか?

僕は普段メインでInstagramを使って発信をしているのですが、触ったこともないSNSを登録から2週間で結果を出す、というのは本当に大変でした。

一方で、普段使っているInstagramだからこそ、絶対に結果を出さなければならないという思いがあった。

ただ、主語はあくまでもお客さんです。

メンターの2人が本当に鋭くて、その2人に向けてではなく、お客さんにちゃんと刺さっているのかをチェックされていたので、僕もいろんな方に僕を知ってもらったうえで選ばれるために課題をこなしていましたね。

また、メンターには僕のサービスを受けてもらい、プロの目線からご助言をいただいていました。

ただ、そこで方言にまつわる意外なアドバイスをいただきまして…(笑)。僕は愛知県出身なのですが、しんどいことを「えらい」と言うんですよ。

僕の解釈としては、方言を出してキャラが立つならいいけど、全国の人に広めたいなら、伝わらない方言は使わないほうが良いと思ったので、すぐに直しました。細かいことですが、自分では気づかない点だったので勉強になりましたね。

ーー方言はたしかに盲点ですね…! 個人のブランディングをするうえで大変だったことはありますか?

最初の自己紹介のとき、『たった1分で仕事も人生も変える 自己紹介2.0 / 横石 崇著』という本を田端さんが推薦されていたので、その本を参考にして自己紹介をしたんです。

すると、田端さんから「真面目は怠惰」と言われてしまって…。

真面目な人は、成功者を真似をするばかりで一番努力をしていないとも言える。だからこそ、参考にするのはいいけど、そのうえでオリジナリティを出さなければいけないんです。

できる人を真似るのは手っ取り早いけど、個人のブランディングとして考えるならもう一歩踏み込まなきゃいけない。このことは一生忘れないと思います。

あとは、一般の方にいかに伝わりやすくするか、というのも意識するようになりました。

「専門性がある」「こんな研究をしている」という話は、指導者には刺さるんですけど、一般の方が聞いてもあまりピンと来ないことが多いんですよ。

ーーたしかに、丁寧に説明してもらってもあまりわからないことが多いかも…。

たとえば、田端さんとのディスカッションのなかで、「筋肉の名前を出すべきか」というのがあったんです。

僕たちにしてみれば、筋肉について知ることでメリットがあるから知っていてほしい。一方で、田端さんは「そんなことはいいから、とりあえずやってくれよ!」という意見でした。

僕たちは職業上、当たり前のように専門用語を使ってしまう。

でも、誰が見てもパッとわかったり、考えなくても頭に入っていったりするような伝えかたをしていかないと、一般の方には届かないのだと学びました。

これから事業を始めようとされている方へのアドバイス

ーー最後に、これから自分の事業を始めようとしている方へアドバイスをお願いします!

もう、動き出すしかないです!(笑)

はじめにもお伝えしたとおり、僕は勢いだけで『MOSH Boost!!!』に応募して、駆け上がってきました。やりながらでもブランディングは確立できるので、頭でごちゃごちゃ考えてから動き出すよりも、まずはやる! というのが大事だと思います。

今は、自宅でできる運動が流行っていますが、ひとりではなかなか続かなかったり、間違ったやり方をして挫けてしまったり、やり方がパターン化してしまったりする方が多くいらっしゃいます。

そのなかで、MOSHでは一緒の空間で直接やりかたを教えてあげられて、効果を感じていただくという体験ができる。そういった状況を作り出せるのはMOSHならではです。

さまざまなSNSでやり取りをすると、配信ページや決済ページなどの誘導も含めて混乱してくるので、はやめに一元化して、自分の事業に集中することをオススメします!

川口さとしさん、ありがとうございました!

「勢いだけで応募した!」と言いつつ、まわりからのアドバイスを素直に受け止めた結果、新しい肩書きを得て大躍進したさとしさん。

「一般の方にいかに伝わりやすくするか」と言うのは、どの事業においても通ずること。「伝えかた」を工夫するだけで、一気に見えかたは変わります。

事業をどう展開するか迷われている方。まずは勢いを大事にはじめてみて、壁にぶち当たってから都度改善していくスタイルにチャレンジしてみるのはいかがでしょう?

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