クリエイター事例

施術数6000人以上!オフィス出張型ヘッドスパがつくる『幸せに働く世界』

個人の収益化を支援するHP作成サービス『MOSH』が運営する
連載企画『指名のウラガワ』

各業界で活躍するMOSHユーザーの皆さんにスポットライトを当て、
人気の秘訣とそのウラガワに迫ります。

堤 ゆい
今年の9月に独立。現在はコワーキングスペースにて会員向けにオフィスでの短時間リフレッシュを目的とした企業向けドライヘッドスパ出張サービス『Thursday Trip(サーズデートリップ)』を提供している。週末は中目黒の店舗にて個別施術も行う。

あなたが本当に疲れた時に。わたしの手で、社会に価値を提供したい。

--今日はよろしくお願いします!堤さん今年の9月に独立されたと伺ったのですがどういう経緯で独立されたのでしょうか?

新卒で働いていた頃に、明確に『自分の手で、社会に対して価値を提供できている』と感じる仕事がしたいと思うようになったからですね。実際に手を動かして働く、まさに手に職をつけたいと思ったんです。

偶然テレビで見かけたのが頭のほぐし専門店(以下:リラクサロン)の特集を見て『これだ!』と思ってすぐ、中途面接を申し込みました(笑)

無事に入社して、様々な経験をさせていただき、気持ち新たにチャレンジしようと思ったのが独立までの流れです。

会社で生きてきた父の想いに触れて。生まれたオフィス出張型ヘッドスパ。

-- なるほど。なかでもなぜ、オフィスで対企業のサービスとして提供しようと思ったのですか?

それは父の影響ですね。「ゆいは1社目ではあまりうまく働けなかったけど、2社目でこんなに夢を叶えてきてくれて嬉しい!」とすごく喜んでくれたんですよ。

そして「夢を叶えてくれる会社ってすごいだろう?」と、それまで話したことのない父の仕事に対する想いを話してくれたんです。

--仕事に対する想い、ですか。

父は1社を勤め上げた人間なのですが、ハードな仕事で心身ともに大変になったこと、それでも会社が父にいろんな挑戦をさせてくれたこと……父の会社に対する感謝の気持ちを、そのときに初めて聞いたんです。

だからこそ父は、わたしが会社で夢を叶えている姿を見て、本当に良かったと思ってくれたんですよね。父が辛い経験をしていたショックもありましたが、大きな尊敬の気持ちが生まれました。

--その体験を経て、堤さんのサービスコンセプトが固まっていったのですか?

そうですね。『わたしは何やっていきたいか』と考えたときに『会社で頑張る人たちのために役に立ちたい』と思って、自分からオフィスに出向く、出張型のサービスを提供することにしました。

父のように『会社で一生懸命頑張ろう』と決めている人、家族のために頑張っている人に対して、ヘッドスパの技術を通して、わたしがその間に介入する。

そうして本当に休める、リフレッシュしたり逃避できる場所を作れたら、会社で頑張る人を支えられるかなと思ったんです。

独立直後に収入ゼロ(笑)提供したいサービスと価格設定との狭間で。

--コンセプトもはっきりしているからこそ、独立直後からサービスの良さが伝わっているんですね。

でも、独立直後は全く順風満帆とは言えなかったですね。

企業向けにやりたいという想いは先程お話ししましたが、当初は知りあいづてに人や会社を紹介していただた結果、4社くらい決まったんですよ。

でも直前でもめてしまって……。

--直前でもめるとは、何か問題があったのですか?

主に料金のことでしたね。わたしには前職のブランドがなくなるわけですし「安くしてよ!」と言われて。

もともと20分2500円で提供しようと考えていたのですが、現状の福利厚生サービスで20分500円で提供している整体も多くあるので、値段だけを考えると高いと感じたのだと思います。

一方で「安すぎるよ!」と言ってくださる企業もあって。

安くしたほうがいい、高くしてもいい、という意見で半々に割れたんです。

--こうも意見が割れてしまうのは悩ましいですね……。

『いまのわたしに仕事をいただけるなら安くしたいけどいくらにすればいいの?』と悩みましたね。そこで、独立するときに背中を押してくれた方に相談したんです。

すると「ゆいちゃんが気持ち良く仕事できる、ありがたく頂戴できる料金にしたらいいんじゃない?」と言ってくれて。

その結果、当時予定していた4社とは契約しないことにしました。独立した途端に収入ゼロになりましたね(笑)

--独立した途端に収入ゼロ(笑)ものすごい決断ですね……!

「経営者になった途端ニートになっちゃった!」と思いましたね(笑)

でも、そのタイミングでコワーキングスペースに提案したら「会員さんから『リラクゼーションサービスがほしい』という要望が多くて、タイミングも良くてすごく嬉しい!」と言ってくださって、お仕事がすぐに決まったんです。

お客さまに気づかされる、わたしのサービスが提供できるあたらしい価値。

--そうして現在はコワーキングスペースでサービスを提供しているとのことですが、すごくセンスを感じます…!

サービスを提供しているなかで、お客さまに気づかされることがすごく多いですね。きちんと理論化したものじゃないとお客さまも満足しないんですよ。

たとえば4シーズン診断で結果がスプリングだからこの色が似合うと言っても、お客さまからは『もっと細かく知りたいのに!』というニーズを感じたんです。

だから、より詳細に分類した16タイプパーソナルカラー診断をやろう決めましたし、メインメニューにある骨格診断、導入を予定している顔タイプ診断も、お客さまを見てメニューが増えていった感覚ですね。

飛び込み営業で入りましたね(笑)現在は丸の内のpoint 0(ポイントゼロ)、四谷のWeWorkといった、コワーキングスペースでサービスを提供しています。

特にpoint 0では、リラクゼーション領域に携わるメーカーの方々が、自社の商品やサービスに関する実証実験をできる場作りをしているので『自分たちのサービスに活用できるから取り入れよう』という視点でフィードバックをくださるんですよ。

--それはすごくいい環境ですね!どんなフィードバックをもらうのですか?

その中でよく「仕事のことを考えて施術受けていたけど、考えがまとまりきったときにふと寝てたよ!」と言われますね。

だからわたしのサービスは、違う空間で仕事を離れた状態で考えをまとめながらリフレッシュもできて、睡眠時間も提供できているんだな、と気づきました。

それに、実際に職場でサービス提供をしていると、お客さまの頭皮の感触がまるで違うことも分かって面白かったですね。

ONからOFFに脳を切り替えて。頭に触れてわかった、サービスの形。

--頭皮の感触が違う……?

考え事していると硬くなる筋肉がすごく張ってるんですよ。『直前まで働いているときは頭皮がこんな状態なの!?』と明らかな感触の違いを知りました。

そのため、施術に関してもまずリラックス状態に持っていくところから始まるのも新鮮でした。 直前まで働いていたON状態からOFF状態に切り替えて眠っていただく。そしてお客さまが眠ってから疲れをほぐす、という流れですね。

20分でやりきるのは大変ですが、やってみて初めて気づいたことでした。

--そうしてメニューの内容が改良されるのも、同じリラクゼーションを考える人たちの協力があるこその強みですね。

そうですね。こうして興味を持ってくださるのも、空調や照明、匂いであったり、『どうしたらよりリラックスできるのか?』『よりよい睡眠がとれるのか?』を考えている、空間づくりを目的にプロダクト開発や事業づくりに携わる方々だからこそだと思います。

わたし自身も、企業の方々も、みんなが幸せに働ける場所を作っていきたいと思っているからこそ、おなじゴールを見て一緒に考えていきたいですね。

『はたらく』をもっとよくしたい。仲間たちと共創できる環境で。

--堤さんはいま、本当に素敵な環境でサービスが提供できているんだなと感じます。

あのとき、断る勇気を持ててよかったなと思います。ちゃんとわたしのサービスの需要があるところは存在していて、求めてくださる企業さまや場所と出会えるんだ、と自信になりました。

それにコワーキングスペースのスタッフさんがすごく協力的で。「ドライヘッドスパを受けたらみんなきっと気に入るし、働く場所に絶対必要だよ!」と信じて支えてくれていて。こうして一緒にお仕事できているのがすごく嬉しいです。

勇気を持って飛び込んでよかったな、と心から思いますね。

--スタッフの方々と一緒にサービスを作っていけるのも嬉しいことですよね。今後もコワーキングスペースを中心とされるのですか?

わたしのもともとの想いは、父に対する感情が起点ということもありますし、いわゆる大きなストレスを感じるような会社環境に入っていけたらいいなと思っています。

いま活動しているコワーキングスペースで、沢山の声を聞ける環境での情報や経験を持って、もうひとつ先のステージにいきたいですね。

身ひとつで来たわたしを、つないでくれた人々の存在。

--堤さんの想いと行動力に多くの方々が動かされていると感じるのですが、仕事で大切にしていることはありますか?

感謝の気持ちですね。みんながわたしの縁をつないでくださったり、想いや気持ちを汲んでくださる方々ばかりなので。

当時は関西からきたばかりで、つながりも仕事もなかったですし、施術でしかお返しできないことを申し訳なく思っていたんです。でも「そうやって感謝をし続ければ、ずっとそのままでも助けてもらえるよ!」と言ってもらえたことも、すごく救われています。

感謝の気持ちは変わらず欲を出さずに、この想いで働けたらきっと幸せだと思いますし、ブレずに生きたいですね。

--堤さんの言葉からも、感謝の気持ちがすごく伝わってきます!

独立してひとりになって、いまの方がより感謝しているかもしれません……って、また感謝って言ってますね(笑)

だからいまは、昔の自分ごと救われた感覚がすごくあるんですよ。

会社員時代よりいまの方が大変かもしれませんが、わたしがやりたい方向に生きていく中でより変わりましたし、一番イキイキしていると感じますね。

頑張る人たちの保健室のような存在に。昔の自分も救われる『やりがい』

--昔の自分ごと救われた、ってすごく幸せな感覚ですよね。

そうですね。会社員時代は焦ってばかりで、『わたしはこれしかできないのか……』と自分を追い込んでいました。そんな自分の経験があったからこそ、学校でいう保健室のような、ちょっとサボれる場所になれたらいいなと思うんです。

「ちょっと休んでいいよ!」と安心して休める場所があれば、わたし自身も『早く変わらなくちゃいけない』と焦って追い込まれなかったな、と実感していて。

わたしがこの想いを叶えて、仕事を頑張っている人、仕事で悩んでいる人たちに安心して休める場所を作ることができたら、昔の自分も救えると思いますね。

--最後の質問です。もしも世界にドライヘッドスパがなかったら、堤さんはいま、何をしていたと思いますか?

もし他のことであっても、社会に対して価値を生み出すことがしたいと思っただろうし、手に職をつけられるもので何かしらチャレンジしていたでしょうね。

でも、セラピストとしての夢が生まれて本当に良かったと思っています。

会社としても仕事に本気で向き合わせてくれて、救うことができた人たちを見て、わたしも本気になれて、夢ができて。いまこうして叶えられているのだと思いますね。

『感謝』が溢れ出す堤さんの言葉は
やわらかく強い意志に包まれていた

『みんなが幸せに働ける場所を作っていきたい』

この想いを共有した仲間と目指す先には
毎日を笑顔で頑張れる世界が、きっと生まれている

堤さんのオフィシャルページはこちら!
https://mosh.jp/thursday-trip/home

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