クリエイター事例

育児はお母さんの自己肯定感を削る?助産師さきさんが感じる、育児の課題とその斬新なアプローチとは【WAOコンテストファイナリストインタビュー】

「WANTED」(強く求められていて)「AMAZING」(ニーズに深く刺さる)「ONLY ONE」(唯一無二)な、思わず「WAO(ワオ)!」と声をあげたくなる個性あふれるサービスを発掘し、広めることを目的として先日開催された「WAO!サービスコンテスト」ファイナリストの助産師さきさん。

119件もの熱意のこもったエントリーの中からファイナリストへ選ばれた、さきさんのサービスに懸ける想い、サービスを着想した背景とは。

WAO!サービスコンテストのアフターレポートをお届けします。

助産師さきさんプロフィール
赤ちゃん育児の専門家。『オンライン助産院Hug 』代表。
「育児をラクに楽しく」をコンセプトに、子育て講座や育児相談をオンラインにて開催。
エビデンスに基づく正しい情報と、自身も二児のママである経験を活かして、多くのお母さんたちの支持を集め、お悩み相談実績はのべ1万件以上にものぼる。 今年の12月には育児にまつわる本の出版も控えている。
MOSHページ
他SNSリンク

単なる育児ノウハウでは、お母さんたちの負のスパイラルは断ち切れない

―― 今回エントリーいただいたサービス、『自分を好きになると、育児はもっと幸せになる。I Loveじぶん講座』について、改めて教えてください!

さきさん:
私は普段、赤ちゃんを育てているお母さんたちのお困りごとを解決したり、サポートをするお仕事をしています。
「赤ちゃんの夜泣きに困っている」「離乳食を食べてくれない!」などのお困りごとに対してサポートをする、「ノウハウの部分でのサポート」をメインとして行ってきました。

しかし、お母さんたちの相談を受けているうちに、「お母さんの自己肯定感の低さ」を根本的に解決しないと、また新たな不安の種を見つけてしまったり、一向に育児に自信が持てず、負のスパイラルからは抜け出せないんじゃないか、と気づきました。

そこで、お母さんたちが楽しく育児ができる根幹の部分である「自己肯定感」を底上げし、支えられる講座を作りたい!と思い、今回エントリーしました。

―― 「幸せな育児」には「お母さんの自己肯定感」が深く結びついている、と感じられたきっかけがあったんですね。

さきさん:
今回のような「講座」という形ではないのですが、もともと、お母さんたちとの1対1の相談の場で、「育児ノウハウ」だけでなく、お母さんのできたことを褒めたりと、自己肯定感をあげることもすごく意識して相談にのっていたんです。

その結果、「夜泣きがなくなって助かった」「授乳ができるようになってよかった」という、お悩みに関する感想よりも、「自信が持てるようになって育児が楽しくなった!」といったメンタルに関する感想を寄せられることが圧倒的に多く・・・。

お母さんたちが自身の生活や人生がより良いものになったと感じるのって、「育児の課題を解決する」というピンポイントなアプローチよりも、育児を通して感じる「自分ってダメなんじゃないか」という自信のなさを解消してあげることの方が重要なんじゃないか、と気づいたんです。

お母さん向けの育児講座を実施しているさきさん

育児は評価が見えづらい。さきさんが出会った数多くのお母さんたちの課題

―― 育児に携わるお母さんたちは、どのようにして自己肯定感が失われてしまうのでしょうか…?

さきさん:
私は育児そのものが、お母さんたちの自己肯定感を下げやすいものだと思っています。

育児は評価が見えづらいんです!

例えば、社会に出て働いたら「上司に褒められた、認められた」「出世ができた」などの具体的な成果が見え、自分への評価がわかりやすい。
決められた就業時間で、お仕事をミスなくこなせば自分にマルをつけてあげられる。

一方で、育児にはルールが存在しないんです。
例えば「1日3品食事を作って、週に1回はお惣菜や冷凍食品もOK!」という絶対的なルールやガイドラインがあって、それを達成したら正しく育児ができている!というものであれば自分への評価も感じられやすいのかもしれませんが・・・そうもいきませんよね。

しかも今はSNSがあるので、他の家庭の様子も見えやすく、他のお母さんと比べては落ち込んでしまう
「このお母さんはこんな素敵な料理を作ってる!」「あのお母さんはこんなに綺麗に盛り付けられている!」「それに比べて私は茶色の料理ばっかり・・・」といった感じで(苦笑)。

もともとはポジティブだったのに、お母さんになってネガティブになってしまった人もいるんですよ。

そんな、頑張っているのに評価が感じられず、どんどん自分の嫌なところばっかりが目についてしまっているお母さんを、「育児のノウハウ」ではなく「お母さん向けの自己肯定感UP講座」で助けたいと思っています。

コンテストをきっかけに生まれたサービスを広げていきたい

―― では、コンテストを終えての今の想いをお聞かせください!

さきさん:
私は今まで子育ての具体的な悩みを解決するための講座をMOSHで販売してきました。

コンテストのお知らせが最初に来たときは、応募条件である「WAO!となるサービス」というのを見て、私のやっているサービスはどれもコンセプトが普通だから当てはまらないなと思い応募しなかったんです。

でも2回目のお知らせが来たときにちょうど、これまで行っていたこととは違う「お母さんの精神的な向上を助ける仕事」を本格的にやり始めたいと思い始めていたタイミングで、これをきっかけに新しいサービスを作るのはどうだろうと思い立ち応募を決めました

そしてその勢いで、それまでやってみたかったけどなかなか踏み出せなかったお母さん向けの自己啓発講座を作りました。 コンテストの結果は残念でしたが、このコンテストがあったからこそ新しい挑戦に足を踏み出せたことは私にとって大きな財産になったと思っています。

―― ありがとうございます!さきさん自身、サービスを今後どのように展開されていく予定でしょうか?

さきさん:
今までは子育ての中での特定の悩みを解決するための支援を行ってきましたが、そこで気づいたのはお母さん自身の自己肯定感の低さや精神的な不安定さがあると、今の悩みを解決させてもまた次々とお母さん自身が新たな悩みを作り上げてしまいやすいということです。

そんなお母さん自身の心をポジティブに変えることができた結果、子育てだけではなく夫婦関係も良くなったというケースもありました。そんな家庭が増えたらいいなと思うのです。

今回のコンテストで生まれた、お母さんの自己啓発講座を皮切りに、これからはお母さん自身の精神的な向上をサポートするサービスを増やしていくことで、幸せな子育てをするお母さんのお役にもっと立てるよう頑張っていきたいと思っています!


育児・子育てのノウハウだけでなく、お母さんたちのマインドに着目してオリジナリティあふれるサービスを企画された助産師さきさん。

育児に関するお悩みに加え、メンタル面も含めて包括的にカウンセリングしてもらいたいとお考えの方は、ぜひさきさんへ相談してみてくださいね!

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