コロナ禍で、さまざまな業界で生活様式の変更を迫られる昨今。
MOSHをお使いの事業者のなかには独自の工夫や挑戦をしながら活路を見出す方々がいます。
今回は、新しくオンラインサロンを開始するお笑い芸人・ライセンスの井本貴史さんにお話を伺いました。
“ホンマ”の意味で繋がれば、人生は楽しくなる
ー芸人である井本さんが、オンラインサロンを始めようと思ったきっかけは何だったんですか?
大きなコンセプトとして、人と人を繋げたい。あと僕自身が人と繋がりたいというのを、コロナ禍でめちゃくちゃ思ったんですよね。
そのなかで、直接会わずに相手側もこちら側も何者かわかって、かつ繋がれるものって、突き詰めていくとオンラインサロンが一番いいんじゃないかと。
小学校のときに、「友達100人できるかな」みたいなのがあったでしょう。今はSNSができて、めっちゃ簡単に繋がりあえるようになったけど、それってホンマに繋がってんの? ってずっと思っていたんですよ。
極端な話、僕が今からレディー・ガガとSNSで繋がろうと思ったら繋がれるけど、一方的に送っているだけで、本当の意味では繋がっていない。
僕は、ホンマの意味で繋がりたいんです。
ー一般人は芸能人と繋がりたいと思うかもしれないけど、芸能人である井本さんがそう思うのって、結構珍しいと思います。
僕は、あんまり自分のことを芸能人だと思っていないんですよ。長く芸能界にいるので、まわりが気い遣ってくれたりするんですけど、わりとフラットなので、誰に対してもすぐ仲良くなるんです。
でも、一方的に繋がっていくと、向こうも気い遣ってしまうというか…。
ーたしかに、実際お会いするとめちゃくちゃフランクですごくお話ししやすいです。
そうでしょ? だからみんなを繋げたいってちょっと偉そうに言いましたけど、むしろ僕が繋がりたいんです。だってもうちょっとしか生きられないでしょう。
直接会えなくても、もっと人間対人間の幅があれば、人生に実りができるし、楽しくなる。そういう場を作りたいというのがスタートでした。
「おもんない」コロナ禍で生まれたポジティブな思い
ーやっぱり、サロン開設にはコロナの影響が一番大きかったんですね。
エンタメ業界直撃やったんで、もちろん仕事は減りました。だけど、それ以上に気づいたのが「楽しいことをやりたい」やったんです。
このまま何もしなかったら負けっぱなしで終わっていく。でも「なんかしんどいけど、歯食いしばってやろう」はもう嫌だと思っていて。
どうやったら自分自身が楽しいか、もしくは一緒にやってる人が楽しいか、「楽しい」というポジティブな言葉をキーワードに考えるようになったんですよね。
ー逆にポジティブな考え方になっていったと。
芸人って、面白いことをやる仕事じゃないですか。でも、コロナ禍で友だちに「どう?」と電話したら、 だいたいみんな「おもんないわ」って言ってるんですよ。
「夜飲みに行かれへん」とか「いやそれこそお前にも会われへんし」とか「友達の店潰れるし」とか。「もうコロナおもんないわ」ってみんなが言うんです。
これはいかんと。そもそも面白いことをやっていこうよっていう仕事をしているのに、それすらできていない。なので、自分が楽しむのもそうですけど、まわりがおもんないって言うてんねやったら、面白いと思えるものを何か考えなあかんと思ったんです。
俺マジでオンラインサロンをめちゃくちゃ考えたんですよ。
「あ、やりたい、やろう」では嫌で、やるんやったらちゃんと向き合わないと楽しくない。
これはオンラインサロンを始める前から決めていたんですが、しんどくなったら辞めます。
楽しむために始めたのに、それがしんどくなった、負担になった、って本末転倒。だから、 そうならないためにまず俺が楽しめて、みんなも楽しいと思える場を作りたいですね。
「大人がやらなくてもいいこと」をやる場所
ーオンラインサロンを始めるにあたって、まず何からやっていくんですか?
俺がやりたいのは、「大人がやらなくてもいいこと」です。
イチゴ狩りとか芋掘りとか、一緒にサッカーを見に行こうとか、一緒にパフェを食べに行こう、なんていうのをやりたいです。
運営メンバーに聞いたら、芝生の上でみんなでサンドイッチを食べたり、みんなで大縄跳びをやりたいって。
そんなことを大人が集まってやらないじゃないですか。友達にLINEで、「明日大縄跳びやろうよ」とか送ったことないでしょ(笑)。そういうのを気軽に送れる場所を作りたいんですよね。
ー「大人がやらなくてもいいこと」って童心に返ったようでワクワクしますね。
あとは、他でサロンやってる方とコラボしようかなと思っています。
文化人の方と一緒にお話させてもらおうかなと思っていて。 今までテレビでも舞台でもやってきていないんですよ。でもそれをオンラインサロンの中だけでやろうかなと。
「それ誰やねん」って人でもいいんですよ。俺がよく飲みに行く飲み屋のおばちゃんとかでもいいです全然。そんなふうにやっていきたいですね。
ちょっとだけ足を前に出してみたら、景色が変わる
ーどんな方にオンラインサロンに入ってきてほしいですか?
「恥ずかしがり屋な人」かな。
恥ずかしがり屋の人って、ブレーキをかけちゃう人だと思っているんですよ。むしろそういう人に入ってきてほしい。 それで、発言って自由なんだよってことを伝えたいんです。
たとえば、「私最近こんなん好きです」とか、「俺最近こんなんハマってます」とか、普通は仲の良い友だちにいうことじゃないですか。
でも、このオンラインサロンのなかでそういう発言を恥ずかしがらずにできるようになってくれれば、多分どこでも話せるようになると思うんですよね。 自分を出すことって、俺は悪いことだとは思わないので。
ーそういう意味でもいちご狩りとか、いろいろなアクティビティをやってみようって思われるのは冒険的ですよね。僕全然いちご狩り行きたくないですもん。
ほら! こういう人連れて行きたいわ!
いちご狩りに行った思い出無いでしょ? 俺もないんですけど。絶対楽しいだろうと確信しています。
でも疑問でしょう ? なんやったら前日に「あー、明日いちご狩りかぁ」ってなるでしょう? こういう人を連れていきたい。こういう人が「また次行きましょう」って絶対言うから。
ーこうやって誰かが「行くぞ」って言ってくれて「行くか」ってなるとそれが次に繋がって、人生が豊かになるというのはありますよね。
そう、これがめちゃくちゃ大事なんですよ。
結局あんまり楽しくなかったとしてもいいんです。楽しくないということが経験できたからプラスなんで。これが目指してるところです。
ちょっと面倒くさいなって思ってる人にこそ入ってもらいたいです。何かに一歩踏み出すのって大変なので、本当にちょっとだけ足を前に出してみたら?景色って全然違うからねって思うんです。
それで違うかどうかは自分で判断すればいいし。まぁだから食わず嫌いはよくないみたいなもんで。「やってみてから決めたら?」と思うんですよね。でないと人生なんてあっという間に通り過ぎるから。
ー最後に、ご自身の今後の展望をお聞きしたいです。
楽しいことだけやりたいですね。
「ああ、明日いちご狩りかぁ」と思わないやつをやって行きたいです。というかそういうふうになりたいです。それで僕だけじゃなくて、みんなもそうなってほしい。それが理想ですね。
井本貴史さん、ありがとうございました!
ちなみに井本さんのオンラインサロン名でもある「ラスベガス・ストリップ」はラスベガスの中心にあるメインストリート。世界中で1年で一番人が集まる場所で、たくさんの人が集まる場所にしよう、という思いが込められています。
ライセンス井本さんのオンラインサロン「ラスベガス・ストリップ」はこちら。
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