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オンラインレッスンの始め方|フルート篇

子供から大人まで人気の高いフルートのレッスンをオンラインで始めてみませんか?音楽教室は続々オンライン化が進み、フルートだけでなくピアノやヴァイオリン、ギターやクラリネットなど多くの講師がオンラインを取り入れています。

フルートは楽器の中でも、ある程度の防音への配慮があれば自宅ですぐに演奏することができるため受講者も講師も取り組みやすい楽器です。また演奏できるジャンルがクラシックだけでなくジャズやポップスなど幅広いことから様々なニーズに対応できます。

そんなフルートのオンラインレッスンについて、どんな風に準備をしたらいいのか等のやり方をご紹介していきます。

1 フルートのオンラインレッスンの特徴

『フルートのオンラインレッスンを始めてみようかな』と思っている方は、オンラインレッスンのやり方について調べてみていると思います。ですが一言でオンラインレッスンといっても様々な種類のレッスンがあり、音楽教室に絞っても楽器によってレッスンのやり方は異なります。

そのため、まずはフルートならではのオンラインレッスンの特徴をご紹介していきます。特徴を掴んで、フルートの良さを活かしたオンラインレッスン作りに役立ててください。

1-1 自宅での演奏が可能

オンラインレッスンは講師・受講者ともに自宅で行う人が多いです。フルートを既に習ったことがある方は自分の楽器として所有していることも多く、それを使って自宅で受けられるため手軽に始められます。自宅であれば教室への移動時間を確保しなくてよく、天候に左右されることもありません。

難点は、フルートは意外に大きな音が出るので防音対策をしないと近所迷惑になってしまう可能性があることです。

音の大きさはクラシックギターやバイオリンと同程度と考えてください。ピアノやドラムよりも音は小さいと考えられていますが、それでも夜中の練習は控えた方が良いでしょう。

もし本業としてオンラインレッスンをメインに取り組みたいと考えているのであれば、防音室の導入を検討すると良いですね。カーテンや壁紙、ドアなどを遮音性の高いものに変えることも効果的です。

1-2 演奏がカメラで捉えやすい

あくまで他の楽器と比較してですが、フルートは演奏の様子をカメラで捉えやすい楽器と言えるでしょう。楽器そのものが小さいですし、上半身以上を捉えられる角度であれば楽器・手・口・顔といった最低限レッスンに必要な箇所を映すことができます。

そのため、スマホカメラ1台から始められることが大きなメリットです。特に受講者はWebカメラを使わずスマホに内蔵されているカメラのみで受講する人がほとんどですね。

講師もカメラ1台で大丈夫ですが、細かい箇所を映す必要があるのは口の形と指の配置です。これらをしっかり捉えられるように、カメラを三脚で固定して照明がしっかり当たるように工夫しましょう。イヤホン、外付けスピーカー、マイクなどがあれば、より音が鮮明に聞えるのでおすすめです。

1-3 幅広い世代の様々なニーズに応えられる

『オンラインでフルートを習いたい』という方は、子供から大人までいます。

フルートは子供の習い事としても人気です。音感を身に着ける目的や、肺活量を鍛える目的で保護者がすすめる場合が多いですね。そして中学生・高校生は吹奏楽部に入学した受講者が部活と併用してオンラインレッスンを活用しています。部活がない日に少しでもアドバイスが欲しいという人や、コンクール前に集中して指導して欲しいなどのニーズがあります。

そして大人の趣味としては、全くの初心者から始める方もいれば昔やっていたという中級・上級クラスの方まで様々です。

幅広い世代に求められるレッスンということは、ある程度ニッチな需要に対応するようなレッスンを作っても集客ができます。例えば、ただ初心者向けにレッスンをするという告知だけでは大手の音楽教室に集まってしまい個人でオンラインレッスンを行ってもなかなか受講者が集まりません。そこで『吹奏楽部のコンサート曲を指導します』『朝15分から受けられます』といった細かいターゲティングを行うことで、ぴったり合った受講者にレッスンを受けてもらえるでしょう。

ジャンルについても、クラシック・ポップス・ジャズ・サンバ・ボサノバなどに対応できる楽器です。ぜひ自分なりのオンラインレッスンを考えてみましょう。

2 フルートレッスンの世代別のやり方

前述したようにフルートのオンラインレッスンは様々な世代にニーズがあります。オンラインレッスンのやり方について、世代別に見ていきましょう。

2-1 就学前児童(3歳~5歳)向け

フルートは早ければ3歳から練習できると言われています。それ以前では指が小さくうまく動かせなかったり、指示が理解できないなどの難点がありますので注意しましょう。3歳頃であっても身体が小さいですので、子供用のU字になっているフルートを使用することをおすすめします。

遊びをうまく取り入れながら音楽に親しむことを目的としたレッスンを行いましょう。フルートの演奏に特化したレッスンの前に、楽譜の読み方をドリルなどを使って教えるのも良いでしょう。オンラインレッスンは座学との相性が良いですから、実技とうまく組み合わせることで満足度の高いレッスンを作ることができます。

2-2 小学生向け

初心者の習い事としては小学生がボリュームゾーンです。音色が美しく、ソロパートの多い楽器ですから小学生が憧れを持って練習に臨むことが多いですよ。

学校のクラブ活動でフルートを担当楽器にしており練習したいという子供もいます。中学生高校生で吹奏楽部に進む場合には小学生から習っているとアドバンテージが大きいので、そういったことも視野に入れて受講させる保護者の方もいますね。

小学生向けのフルートの指導は、まず構え方、息の出し方など基礎的なことからしっかりと押さえておきましょう。発音しやすい音や指使いのやさしい音からレッスンします。変な癖のついていない状態なので、基礎を積むのに最適な時期です。また、お手入れ方法や普段の練習の仕方についても丁寧に教えていきましょう。

2-3 中高生向け

中高生は、吹奏楽部の部活動やサークル活動のためにオンラインレッスンを受講する人がほとんどです。もしくは小学生の頃にやっていて、勉強の息抜きに受講する方もいます。

吹奏楽部の補助的役割でオンラインレッスンを受けたいのか、並行して練習したい他の曲があるのか、コンクールに向けて集中的に練習をしたいのか、などニーズを正確に掴むと良いでしょう。受講目的によってレッスン内容は変わってきます。

特に集中して取り組むべき目的があるわけではない場合は、音出しを兼ねて音階練習をし、簡単な小曲を演奏します。基礎練習としてエチュードなど教則本を使ってもいいですね。そしてオンラインレッスンでメインに取り組む曲を決めて、少しずつ練習していきます。クラシックなどの名曲から入るとわかりやすいですが、憧れている曲や好きな曲をヒアリングしてなるべくそれに応えましょう。

中高生は音楽表現も豊かになっていきます。オンラインレッスンでは世界観や表現方法を伝えることが難しいので、録画動画を使ったり比喩表現を工夫するなどしてうまく指導していきます。

2-4 音大受験向け

高校生の中には、音大受験対策でオンラインレッスンを利用したいというニーズもあります。音大受験経験がある方や指導経験がある方は専用のレッスンを考えてみても良いですね。音大はプロを目指すための場所という位置づけになるので、部活レベルよりも高い水準で練習していくことが求められます。そのサポートを行うことになりますので、一層責任を持って取り組みましょう。

演奏の練習だけでなく、楽典(音楽の理論や知識について)・視唱(楽譜を見て実際に歌う)・聴音(実際に演奏される音を楽譜におこす)についてもアドバイスできると良いですね。座学も視野に入れながらカリキュラムを考えましょう。

2-5 大人向け

大人の趣味として、フルートを始める人が多いです。フルートは独学でも始められますが、独学では音を出すことさえ難しく買っただけで家に眠ってしまっているという人も少なくありません。そういった人向けの初心者向けレッスンは需要が高いです。

教則本を見ながら独学で練習してみても、唇の形や大きさ、そして息の吹き方が人によって異なるためにやはり個人個人に合わせたレッスンが必要になってきます。マンツーマンレッスンを行う場合は最初にヒアリングを行い、どの程度初心者なのか、これまでどうやって練習していたのかなど聞いていきましょう。引っかかっている部分があったのであればそこを解消するように指導していきます。

また、中級・上級向けにレッスンを組む場合は、フレーズの吹き方の工夫や音量のコントロールなど音楽の表現力を伸ばすようなレッスンを行いましょう。

社会人は人によってオンラインレッスンの受けやすい時間帯が異なりますので、いくつかレッスンを開講してみて集客しやすい曜日・時間を掴みます。もしくはチケット制や全日開放の予約制にしても良いでしょう。

3 フルートのオンラインレッスンの注意点

フルートのオンラインレッスンは、始める前に注意しておくべき点がいくつかあります。特に、従来の対面でのレッスンに慣れている方はオンラインで戸惑うことが多いかもしれません。事前に対策できることは取り組んでおきましょう。

3-1 細かい部分が映りにくい

フルートは唇の形と指の動きが非常に重要な楽器です。オンラインレッスンではこれらの細かい箇所を映す場合に工夫が必要です。

画質の問題でうまく見えなかった場合には、口の形の写真をその場で撮ってもらいLINEで共有したり、指の動きの短い動画を撮ってもらい送ってもらう方法があります。

ZOOMでリアルタイムのライブレッスンをしている場合、どうしてもその場でなんとか完結したいという気持ちが出てしまいます。しかし他ツールも使って複数の角度から受講者とやり取りをした方が、結果的にスムーズにレッスンが進むこともありますよ。また、講師ではなく受講者の演奏する時の形を特に注意して見る必要があるので、カメラを高性能なものに変えてもらうという選択肢はあまり望ましくありません。

逆に、口元の動きに関しては鮮明にカメラに写すことさえできれば、対面の時よりも細かい指導が可能になるというメリットもあります。

3-2 タイムラグがある

オンラインレッスンではどうしてもタイムラグが生じてしまうため、同時演奏は不可能です。ズレが出ることももちろんですが、基本的には講師と受講者どちらかの音しか拾えないので交代で音を出すように注意しましょう。

そのため、講師が拍を取ってあげて受講者が演奏するといった流れができなくなります。拍と演奏がずれてしまうからです。これを解消するためには、できれば受講者の方でメトロノームを所持していると良いですね。拍の遅い速いを数字で指示することができます。スマホやパソコンでメトロノームの役割をするアプリもありますから、もしデバイスをカメラで使用しているもの以外に準備できるのであれば活用しましょう。

3-3 音質に限界がある

フルートの美しい音色や響きを重視する場合に、音質の壁を感じるはずです。これもカメラと同様に受講者の方に高価なマイクを買ってもらうことはなかなか難しいですよね。

改善策として、お手本の演奏動画を共有し雰囲気を伝えるという方法があります。講師自身が録画しておき動画ファイルとして共有しておいても良いですし、YouTubeに限定公開でアップロードしておいてレッスン中に画面共有で見せる方法でも良いでしょう。画面共有で見せる方法であれば『このフレーズだけ聴かせたい』『この音の伸びだけ見せたい』などの細かい場所のみを指定して流すことができるのでレッスン時間を無駄にしません。

また、講師以外のプロの演奏家の動画を使っても良いですし、数回のレッスンの中でオーケストラ演奏を聴く時間を取るなどで耳を養っても良いでしょう。子供向けレッスンの場合であっても耳を良くしたいという要望は多いです。なるべく本物の音質を多く体験できるようなプログラムを考えてみてください。

3-4 ニュアンスの表現が難しい

ニュアンスの表現も、音質と同じく難しい課題です。すべての楽器に言えることですが、フルートもただ一様に音を出す楽器ではなく柔らかい音や優しい音などニュアンスの違いを表現する楽器です。演奏によって世界観を表現したい場合などもオンラインでの指導では限界があります。

工夫できる点としては講師の語彙力を伸ばし、まずはなるべく言葉で説明することです。そして道具を使ってニュアンスを目に見える形に変化させることも有効です。紙やティッシュを使って息遣いの強弱を表したり、ペットボトルをへこませてみる方法もあるようです。

また、広い大ホールの写真を画面共有して『奥の席まで届くように音を伸ばす』と指導したり、野原の写真で『全域に音を響かせるように』と指導したりなど様々な工夫があります。

レッスン中に伝えたい表現をメモしておき、どうやったら伝わるか考えてから次回に臨むと良いでしょう。

4 フルートのオンラインレッスンの事例紹介

4-1 フルート奏者 山本葵さんのオンラインレッスン

実際にフルートのオンラインレッスンで講師として活躍されている、山本葵さんの事例をご紹介します。

山本葵さんは高等学校の音楽科出身です。全日本学生音楽コンクールのフルート部門高校の部で名古屋大会第1位・全国大会第3位を受賞しています。そしてその後、東京藝術大学音楽学部器楽科フルート専攻を卒業し、同大学大学院音楽研究科修士課程フルート専攻を修了。現在も演奏活動を続けられています。

これらの経歴から、吹奏楽部の学生の受講者も多く、部活前の練習としてや本番メアの集中指導を求めてレッスンを活用しているようです。

単発のオンラインレッスンは30分・45分・60分と時間によって分けられており、受けたい長さで受講できます。また月額コースもあり単発予約よりも安い価格設定になっているところが魅力です。

また、特典としてLINE@での質問サポートも行っています。LINE@は企業でなくても個人で解説できるので便利ですね。自宅で練習している時に少しだけ気になった点をすぐに相談できる仕組みになっています。

フルートのオンラインレッスンをこれから開催したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

フルート奏者 山本葵さんのオンラインレッスンのホームページはこちらから
Aoi Yamamoto “オンラインフルート教室”

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