オンラインレッスンの始め方|ピアノ篇

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『習い事』と言うと真っ先に思い浮かぶのがピアノのレッスンです。子供向けのピアノ音楽教室は昔から定番の習い事ですし、大人の習い事でも英会話と並んで人気が高いです。

そんなピアノのレッスンですが、今オンラインでのレッスンが増えてきています。コロナ禍において対面式のレッスンができない状態になりオンライン化が進みました。

『ピアノのオンラインレッスンを開講してみたいけど、どうやってやればいいの?』『うまくできるかわからなくて踏み出せない』という方向けに、ピアノのオンラインレッスンのやり方についてご説明していきます。

1 ピアノのオンラインレッスンの方法

ピアノのオンラインレッスンを行う方法は、大きく分けて3種類あります。どの方法が自分のレッスンに合っているか考えてみましょう。

1-1 リアルタイム双方向型ライブレッスン

最も一般的な方法です。ZOOMの会議機能を使ってライブ通話をし、オンラインレッスンを行います。なるべく従来の対面レッスンに近い形で進行したい場合にはこの方法が最も良いでしょう。その場で受講者とコミュニケーションを取りながら進めるので、質問や感想をやりとりできます。

対面レッスンでは1時間のレッスン枠がスタンダードですが、オンラインレッスンなら移動時間がありませんので30分や15分といった短い時間でのレッスンも人気が高いです。朝に少し基礎練習をするだけのレッスンや、隙間時間を利用して受けられるようなものも出て来ています。

1-2 演奏動画を送り合うレッスン

こちらはライブレッスンではなく、動画ファイルを送り合う方法です。受講者には課題を演奏した動画を撮って送ってもらい、講師はその動画を見て、指導する様子を動画に収めて送り返します。

この方法は生身のコミュニケーションが取れないのでレッスンとしては味気ないものに感じるかもしれませんが、ライブレッスンに比べてメリットも多くあります。

まず、音質と画質が良くなることです。ライブレッスンは通信環境に左右されてしまいますし圧縮もされてしまうのですが、動画ファイルであれば手持ちのカメラやマイクの最も良いパフォーマンスが維持されます。音質と画質が良くなれば細かいニュアンスや早い動きもしっかりと捉えることができますので、より丁寧な指導ができるようになります。

そして、受講者と講師が時間を合わせる必要がないので、お互い自分の時間がある時に動画を撮影することができます。毎週同じ時間にピアノの前に座るのが難しい方にはこの方法がおすすめです。

また、動画ファイルは保存しておけますので、講師から送られてきた指導の動画を溜めて何度も見返すことができます。自分の送った動画も保存しておくことで成長を実感することもできます。ZOOM形式のライブレッスンでも録画しておいて配布できますが、雑談など演奏や指導以外の時間も多く見返しにくい点は留意しておきましょう。

1-3 大人数視聴向けのライブレッスン

インスタライブやYouTubeライブなどで行われる方法です。受講者は基本的に映像や音声を出さず、講師からのみの一方通行なライブ形式です。解説を交えながら演奏をしたり、演奏なしで座学のような内容だけ話す講師もいます。使うツールによっては受講者とコメントでやり取りをすることも可能です。

この方法は、より多くの受講者を集めることができるというメリットがあります。講師は一人ひとりを見る必要がないので受講者が多すぎて困るということはありません。そして、一人ひとりを見ることができない分受講料が安いことが特徴です。30分のインスタライブで¥500などで行われることが多いです。

『この講師のピアノレッスンを受けてみたいけど、どんな人なんだろう』という受講者は、大人数視聴向けのライブレッスンにまず参加してみて様子を見ることができます。お試しレッスンのような位置付けで新規受講者獲得に向いています。

デメリットは、『ピアノが上手くなりたい』『しっかり指導して欲しい』という層からすると物足りない点です。YouTubeなどに投稿されているピアノレッスン動画は無料で見られるため、集客が思ったようにいかないということもあるようです。

大人数視聴向けのライブレッスンは、既に講師として人気が高く有名であったり、プロのピアニストとして活躍していたりする場合におすすめです。コミュニケーションをしっかり取るZOOMライブレッスンでは受講希望者が多過ぎて見きれない、というくらいに集客が上手くいった後、大人数視聴向けのライブレッスンを開講する方が多いですね。

1-4 3つの方法を組み合わせる

上記で説明した3つの方法は、1つしか選べないわけではありません。オンラインレッスンの枠を3つとも用意している講師もいます。それぞれの方法で受けたい受講者の種類が違いますから、全てを行うと受講者のタイプを網羅することができるでしょう。

また、組み合わせる方法もあります。例えば事前に演奏動画ファイルを送ってもらい、講師が確認した上で指導の部分はライブレッスンでコミュニケーションを取りながら行う方法。もしくは通常のライブレッスンを行った後、細かい指導を別撮りして動画ファイルを送ったり、宿題を出して動画ファイルを送ってもらい次のレッスンに活かすという方法。

これらは講師の熱意次第でいくらでもやりとりを増やすことができるので注意が必要です。レッスン料を取る範囲を決めて行わないときりがなくなってしまうので、初めに『アドバイス動画を1つ送ります』『3,4回の動画のやり取りができます』などと明記しておき、それ以上の業務が求められればオプション料金で対応するなどの形を取りましょう。

大人数視聴向けのライブレッスンを組み合わせるなら、通常のライブレッスンで使っている課題曲や練習曲などを取り上げてプロの演奏を聴かせる方法などがあります。自分のレッスンに合ったやり方を見つけてみてくださいね。

1-5 ピアノ演奏なしのレッスン

最後に、ピアノのオンラインレッスンの中には、ピアノ演奏を行わない方法もあります。ドリルや基礎的な課題を出してやりとりをする方法や、譜読みの確認、お手本動画を一緒に見る、などのやり方がありますね。

ドリルなどの座学は子供向けのレッスンでよく行われています。音符の読み方などはピアノ演奏がなくても指導できますよね。ピアノが家にない方はオンラインレッスン時にスタジオへ行く方が多いのですが、『この回は座学のみ』などと決まっていれば自宅でそのまま受けられるので楽です。また、夜遅くにレッスンを受けたいけど近所迷惑になるので音が出せないといった方にも需要があります。

座学のピアノレッスンだけを毎回行うという講師はあまりいません。あくまで対面レッスンや演奏をするライブレッスンの補助的な役割で演奏なしの回を設ける方が多いです。

2 ピアノのオンラインレッスンの具体的なやり方

では、ピアノのオンラインレッスンについて具体的なやり方を見ていきましょう。撮影の仕方やツールなどをご紹介していきます。

2-1 撮影箇所について

オンラインレッスンでは講師と受講者がどこを映すかが重要になってきます。特に受講者には講師から指示をしてあげないとどうしたらよいのかわからないので、予めこちらでやり方を決めておき指示できるようにしておきましょう。

メインの撮影箇所は、講師と受講者で変わります。講師は顔・上半身・手元・鍵盤が映るように少し引いた場所から撮影している人が多いようです。指導する時に顔が見えないと話が入っていきにくいですし、体全体を使った緩急のつけ方などはやはり上半身が映っていないと伝わりにくいです。スマホを使う場合には三脚があると便利です。

サブカメラを用意できる方は、鍵盤をアップで撮影できるように手元用もあると良いでしょう。講師の手の動きを見ながらだと真似しやすいので映してあげると親切です。手元用のカメラは設置型自撮り棒を使用すると見切れずに撮影できます。

受講者のメインの撮影箇所は、鍵盤のアップにしている講師が多いです。スマホをそのまま鍵盤に置いてもらう方法です。もしくは子供向けレッスンで保護者がいれば撮影係になってもらい、子供の背中側から手元を映してもらうと見切れることがなくスムーズです。

受講者の顔が見えないとコミュニケーションが取りにくいので、最初と最後の会話は顔を映してもらうなどの工夫が必要です。受講者はPCよりもスマホで撮影場所を臨機応変に変えられた方が便利でしょう。

2-2 使用ツール

どのオンラインレッスンの方法を取っているかによりますが、使用ツールはZOOMが人気です。講師が配布したURLにアクセスするだけで良いため手軽さが人気を呼んでいます。ブレイクアウトルームなどの機能をうまく使いこなしている講師もいます。

LINE通話を使う方も多いです。普段のやりとりをLINEで行っていてLINEが最もアクセスしやすいという方もいるでしょう。対面のレッスンがオンラインに移行した場合に最も使われています。手軽ですが画質や音質は落ちるため、ピアノレッスンを初めてオンラインでスタートさせたいという方はZOOMを使うことをおすすめします。

その他SkypeやFaceTime、Messengerを使うことも可能です。FaceTimeは画質が良いので受講者が使ったことがある場合は導入を検討しましょう。動画ファイルのやり取りをする場合にはYouTubeのチャンネルを作って限定公開にする方法や、Googleドライブで共有する方法があります。なるべくデバイスの容量を使わないような方法を取ると親切ですね。

2-3 楽譜への書き込み

ピアノのオンラインレッスンで多くの講師が悩むことが、楽譜への書き込みが行えないことです。従来の対面レッスンでは受講者が持参した楽譜に講師が説明しながら書き込みを加え、自宅での練習時などにはそれを見ながら演奏してもらえるようにしています。それをどうやってオンラインで再現するか、やり方をご説明します。

受講者に書き込んでもらう

講師が口頭で説明した内容を受講者に楽譜に書き込んでもらう方法です。最もアナログな方法で、実現しやすいですが手間がかかります。

受講者が講師の指導している箇所と内容を把握してそれを文字に起こさなければならないので、小さい子供などでは非常に時間がかかるでしょう。保護者の協力が得られるようであれば書き込みを手伝ってもらうと良いですね。しかしその分、受講者の理解度が上がるというメリットもあります。

講師が書き込んで写真で送る

講師が手元にある楽譜に書き込んでいき、それを写真に撮って送信する方法です。リアルタイムで撮影しそれをまた受講者側が楽譜に書き込むというやり方もありますし、レッスン後にまとめて送り書き写すのは宿題にする、もしくは講師の楽譜ごと印刷して次から使ってもらう、など様々です。

講師の伝えたいことを正しく書き込めるというメリットはありますが、受講者側に反映されるまでタイムラグがかなりあるというデメリットもあります。その場で映してもらうと書いている時間は二倍かかることになりますし、レッスン後の共有となるとレッスン中には指導内容が見えないことになります。

楽譜共有アプリを使う

この方法が最も対面レッスンに近く、オンラインレッスンがしやすいです。しかしアプリをうまく使いこなせない方や新しいツールになかなか手がでないという方が多く、まだまだ使用人口は少ないようです。

楽譜を共有するためのアプリはいくつかあります。Piascoreというものが人気ですね。iPadやApplePencilで行っている講師もいるようです。

具体的には楽譜をデータ化し、データに直接書き込みをして受講者に共有するという方法です。講師も受講者もタブレットを持っていると便利です。そのままタブレットを譜面台に置き、お互いの書き込みを共有し合うことができます。

タブレットが別で用意できない場合は、ZOOMの画面共有を使って書き込んだ楽譜を見せる方法が良いですね。しかしその間は顔や手元を映すことができないのでうまく切り替えて使いましょう。

3 ピアノのオンラインレッスンの事例紹介

3-1 ピアニスト 原 美千代さんのオンラインレッスン

実際にピアノのオンラインレッスンで講師として活躍されている、原 美千代さんの事例をご紹介します。

原 美千代さんは音楽短期大学を卒業したのちにオーストリアのウィーン音楽院にて専門的にピアノ演奏家としての研鑽を積まれています。今はプロのピアニストとしてソロリサイタルやコンサートなど演奏活動を行っています。

演奏家としてだけでなく音楽教育に関しても力を入れており、これまでになかった新しい内容のピアノグレード検定『レベルアップミュージック音楽グレード検定』を立ち上げました。そしてオンラインでもレッスンを開講されています。

オンラインレッスンでは30分1回の無料体験を用意したりと、新規受講しやすいレッスンを行っています。またオプションでレッスン時間を追加で30分・60分・90分と伸ばしていけるようになっており、より学びたいという方にも親切なレッスンとなっています。

ピアニスト 原 美千代さんのオンラインレッスンのホームページはこちらから
ピアニスト 原 美千代 “ピアノ弾くのが楽しくなる♪”

3-2 Pianist Nishida Junkoさんのオンラインレッスン

ピアニスト西田純子さんのオンラインレッスン事例についてもご紹介します。

西田純子さんはソロでのピアノ演奏活動の他、器楽、声楽、邦楽等の伴奏者として、絵画や書道、ダンサー等とのコラボレーション、プロジェクションマッピングなど多岐に渡る活動をされています。

オンラインレッスンでは幅広い層に対応しており、小さな子供から大人まで受けられるようになっています。子供向けには音あてクイズや、メロディの真似をして音感を鍛えるレッスンを行うなど工夫されています。そして早朝から深夜まで24時間レッスン時間を相談できるので、忙しい大人には嬉しい対応ですよね。

通常の1レッスン枠は¥3,000で予約できるようになっていますが、お月謝の方式を取ったレッスンチケットも発行しています。月4回券で¥12,000という価格設定で、4回とも都合に合わせて予約を取ることができます。

ピアノのオンラインレッスンをこれから開催したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

Pianist Nishida JunkoさんのオンラインレッスンのホームページはこちらからPianist Nishida Junko “PianoArt ピアノ教室“

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